「お渡し用の紙袋」は、どうやって渡す?
贈答用のお菓子などを買うと、手提げ袋とは別に「お渡し用の袋をお付けします」と言って、紙袋を別に1枚サービスしてくださるお店があります。最近は、スーパーで買い物しても袋は有料の時代ですので、非常にありがたいなぁと思うわけですが、手土産などをお渡しする際には、紙袋から取り出してお渡しするというマナーがあります。
会社や個人宅に訪問する際、紙袋に入れたままでお渡しするのはNG。その場で紙袋から取り出して品物の向きを整えてお渡しし、紙袋はさっと二つ折りにして「何かにお使いください」と言ってお渡しします。
紙袋はもともとチリやホコリよけのためのもの。外のホコリをかぶっている袋ごとお渡しするのは失礼という意味になるのです。
また、お渡しする際には冷蔵庫で保管すべきものかどうかを伝えるのがベターです。
「アイスクリームなので冷凍庫で保管してください」「和菓子ですが、常温のままで保管できます」など。
「つまらないものですが」「粗品ですが」という謙遜は、最近ではあまり好まれません。むしろ「季節限定の人気商品だそうです。皆さんに喜んでいただけると嬉しいです」という素直な表現の方が好感度が高いと評価されています。
ただ、マナーはマナーとして心得た上で、気心知れた仲であれば、紙袋のままお渡しすることも当然ありうることでしょう。「お渡し用の紙袋」であれば、なおのことデザインも美しくラッピングの一部になっているかもしれません。
そんなときは一言添えてみてはいかがでしょうか。「袋がとてもオシャレなので、あえて紙袋のままお渡しししますが、よろしいでしょうか」と、アイコンタクトに笑顔を添えてお渡ししてみましょう。マナーを理解した上で、状況に応じて「ゆるめる」こともあり。せっかく選んだ手土産なら真心を込めてお渡ししたいものです。