F&Aレポート

2021年問題~深刻化する人手不足と新卒採用

2021年問題~深刻化する人手不足と新卒採用

 「2021年問題」とは、人口減少にともなって2021年以降から企業側が採用内定者を確保しにくくなることをいい、すでに人手不足の中、21年以降一層厳しくなる企業が次々と現れる危険性を示唆しています。

 また一方で、厚生労働省は、新型コロナウイルス流行で新卒採用への影響が懸念される中で、「新たな就職氷河期世代を生み出さぬよう、あらゆる方策を通じ、支援体制の整備を図る」とし、「卒業後3年間は新卒採用の対象とする指針の徹底を求めています。

 採用は単純に「売り手市場」「買い手市場」といえない混沌とした構図になることと、「新卒」「中途」の枠組みを超えて、「新卒も中途も」同じ土俵で検討されることも想像できます。こうした中で「就職できる人とできない人」「採用できる企業とそうでない企業」の二極化が生まれるともいわれています。

企業は様々な人材確報を模索すること

 企業は「新卒採用の2021年問題」とその後の変化への対応が必要となりますが、まずは企業の課題として次の3つが挙げられます。