F&Aレポート

あなたは日本語ペラペラですか7 天気・自然現象編を表す漢字

あなたは日本語ペラペラですか7 天気・自然現象編を表す漢字

 最近は季節感も薄らぎ、自然の趣も天気に関する言葉も忘れてしまいがちですが、
日本にはたくさんの雨、風、自然現象を表す言葉があります。

1.色々な雨。次の漢字の読みと意味を説明しなさい
(1)白雨  (2)梅雨  (3)村雨  (4)麦雨  (5)私雨

(1)はくう 夏の午後、明るい空から降る激しい雨。雷を伴うことが多い。夕立。
(2)つゆ  6月から7月にかけて降る長雨。またその頃の季節。ばいうとも読む。
(3)むらさめ ひとしきり降ってやむ雨。にわか雨。むら気な雨の意。群雨とも書く。
(4)ばくう 麦が実り収穫を迎える頃に降る雨のこと。五月雨。
(5)わたくしあめ 狭いところに突然降る雨。特に、麓が晴れていて、山の上だけに降る雨。

2.次の自然現象の読みと意味を説明しなさい A
(1)雪気  (2)不知火  (3)東雲  (4)時化  (5)温気

(1)ゆきげ 今にも雪が降りそうな空の様子。雪が降りそうな気配。
(2)しらぬい 夜間、海上で多くの光がゆらめく現象。有明八代(やつしろ)が有名。
(3)しののめ 夜明けの東の空がわずかに明るく白んでくる頃。あけぼの。とううんとも読む。
(4)しけ 風雨がひどく海が荒れること。そのために魚が捕れないこと。不景気。⇔凪(なぎ)
(5)うんき 暖かな空気。特に、むんむんする蒸し暑い空気。おんきとも読む。

3.次の自然現象の読みと意味を説明しなさい B
(1)真風  (2)秋梅雨  (3)野分  (4)追風  (5)白夜
(6)細雪  (7)日照雨  (8)雪消  (9)東風  (10)日向

(1)まじ 南、または南よりの風。主に西日本の沿岸でいう。まぜともいう。
(2)あきついり 秋の長雨。また、その時期に入ること。ついりは梅雨入りの転。
(3)のわき 秋から初冬の強い風。特に、二百十日、二百二十日前後の台風。のわけとも読む。
(4)おいて 進行方向に後ろから吹いて来る風。順風。おいかぜとも読む。⇔向かい風。逆風。
(5)びゃくや 高緯度地方で、夏、日没後も薄明かりが朝まで続くこと。はくやとも読む。
(6)ささめゆき 細かく降る雪。また、谷崎潤一郎の小説。
(7)そばえ 他は晴れているのに、ある所だけに降る雨のこと。ひでりあめとも読む。
(8)ゆきげ 雪が解けること。春の季語。雪解け水。雪解とも書く。
(9)こち 東から吹いてくる風。特に春に吹くもの。菅原道真の歌でも有名。とうふうとも読む。
(10)ひなた 日光が当たっているところ。ひむかい。ひゅうがは別の意味⇔日陰

[番外編]意外な?人・冠婚葬祭。読みと意味を説明しなさい
(1)子生婦 (2)友志良賀 (3)家内喜多留 (4)勝男武士
(5)優男 (6)指物師 (7)刀自 (8)薬師 (9)宿六 (10)再従兄弟

(1)こんぶ 昆布。結納品に用いる。「よろこぶ」に通じる縁起物。子孫繁栄の象徴。
(2)ともしらが 「共に白髪になるまで」と白髪に見立てた白い麻糸。共白髪ともかく。
(3)やなぎだる 祝い酒。最近では、酒肴料として現金にすることもある。柳樽とも書く。
(4)かつおぶし 鰹節。男らしさを象徴する有能品。
(5)やさおとこ 姿かたち、または性格が優しい男。風雅な男や柔軟な男もこう呼ぶ。
(6)さしものし 板をさし合わせて家具や障子などの道具を作る人。
(7)とじ 家事を取り仕切る主婦。昔は、貴族に仕えて家事を行う女性のこと。とうじとも読む。
(8)くすし 医者。くすしは、くすりから変化した語。やくしは別の意味。
(9)やどろく 宿のろくでなしの意。妻が夫を軽んじたり、親しんだりしていう言葉。
(10)はとこ いとこの子ども同士の関係。再従姉妹とも書く。