クールビズスタイル~裸足について
クールビズが定着して、職場で見かけるカジュアルなスタイルにも、全体的に抵抗感は薄れてきたような気がします。ただ、このクールビズも、度を超えると周囲との不協和音を生み出すします。特に「足元」は目につきにくいところで、つい気が緩むところ。今回は夏場の「裸足」について考えてみましょう。
以前、ある企業で、女性の身だしなみマニュアルをつくるのに、ストッキングを履くか、履かないかで大いにもめたという話を聞いたことがあります。「素足にソックスでもいいじゃないか」「ストッキングを履いたほうがきちんとみえる」「個人の自由でいいのではないか」と、意見が分かれお互いが譲らないというのです。
マナーの観点でいえば、素足=“素”の状態です。即ち、整えていない状態。素顔(化粧をしていない)と同じです。これは「他人に不快感を与えない」という身だしなみの定義から外れることになります。仮に“素”の状態が美しく、なんの欠陥?がなかったとしても素顔はNGです。ことほど左様に、「素足」もオフィスの身だしなみとしては、ふさわしくありません。「素足」はカジュアルです。「ストッキング→タイツ→ソックス→素足・裸足」というように、右にいくごとにカジュアル度は増します。
また、素足・裸足は、見た目だけではなく匂いの問題もあります。素足にサンダル、裸足でデッキシューズなど夏の装いは、一見すっきりと見えるかもしれませんが、足の裏は汗をかきむれています。靴を脱いだときの匂いにも気を配りましょう。まして、裸足で座敷に上がるのはもってのほかです。匂いだけでなく、汗ばんだ足で畳を汚してしまうかもしれません。座敷だけでなく個人宅に訪問して、裸足でぺたぺた歩く、裸足でスリッパを履くなどは避けましょう。あらかじめ、ソックスやストッキングを準備して履き直すなどの配慮が欲しいものです。
暑い夏だからこそ、足もとまですっきりさせたいですね。