電話で遅刻を伝えるときに…
「約束の時間に遅れること事態、待たせている相手を軽んじているか、その事そのものを重要視していないかのどちらかである」と、手厳しい意見を言う人もいます。
たしかに、社長との待ち合わせであれば、最初から絶対に遅れないようにダンドリしても、部下との待ち合わせなら「少しぐらい遅れてもいいだろう」という気持ちになってしまう人もいるかもしれません。たいていの場合、遅刻をしても相手が許してくれるか、大事には至らないのでしょうが、周囲の人はシビアに見ています。「あの人はだいたい遅れる」とか、「相手が目下の場合だけ、遅れる人だ」とか。
とはいえ、しっかりダンドリしていても不慮の出来事で遅れることは誰でもあることです。その時の対処の仕方が問題です。電話で遅れる旨を告げる際に気をつけたいことがいくつかあります。
1.「遅れそうかも?」「遅れてしまう」と気づいた時点で、なるべく早いタイミングで一報を入れる。たとえば約束の時間が4時なら、4時ぎりぎりで電話を入れるのではなく、相手側にも都合があるので少しでも早い方がいいのです。「運がよければぎりぎり間に合うけど、遅れる可能性も否めない」という場合も、その旨を告げた方が自分自身も楽になりますし、信頼度も高まります。
2.ダブル遅刻をしない。「10分ほど遅れそうなんです…」と電話を入れるときに、時間を少なく見積もっていませんか?本当は15分ぐらい遅れそうなのに、つい5分とか10分とかと言ってしまう。なんとなく15分とは言いづらい。または遅れることが後ろめたいために、早めの時間を言ってしまう。こうなると、伝えた時間内に到着しないと、二重に遅刻をしてしまうわけです。ダブル遅刻です。遅れたという事実と、後ろめたい心理がビジネスにプラスに働くことはありません。肝に銘じたいですね。