F&Aレポート

会費制のパーティで、ご祝儀はどうする?

会費制のパーティで、ご祝儀はどうする?

 「会費制の結婚披露宴や祝賀会などに招かれたとき、ご祝儀はどうすればいいのでしょう?」という質問を受けることがあります。

 基本的に、会費制のパーティの場合、会費はお祝いではなく、あくまでもパーティの費用です。お祝いの気持ちを示したいときは、会費とは別にご祝儀や贈り物などをします。

 また、会費は祝儀ではないので、祝儀袋に入れる必要はありません。おつりがいらないように、あらかじめ封筒などに入れて用意をしておけば、受付で手間取ることもありません。パーティに限らずセミナーやイベントなどでも、受講費や参加費用などがわかっている場合は、おつりがいらないように準備しておくのがマナー上級者です。

 さて、その会費とは別にお渡しするご祝儀ですが、主催者との関係が親しければ親しいほど、気の利いたものをスマートに渡したいと考えるものです。

 私の知人はあるとき、仲のいいご夫婦が経営されるお店が20周年を迎えるということで、お祝いのパーティに招かれました。案内状には会費制であるということと、祝儀はいただかないという旨が明記されていました。それでも、長年のつきあいのあるご夫婦なので、何かお祝いをしたいということで色々悩んだ結果、20周年に合わせて20年前に製造されたビンテージワインを贈ることにしました。

 「20年の歳月を経て、ますます味わい深いお店になりますように。是非、ご夫婦で召し上がってください」とメッセージをつけて渡したそうです。

 知人は、ワインを贈るとともに、ご夫婦で楽しまれる時間を贈ったことになるのでしょう。こんなご祝儀なら、贈る側の気持ちも伝わり、もらった側も気兼ねなく喜べるのではないでしょうか。洒落てますね。