一日に何回、服を着替えるか?
「一日に何回着替えるかで、その人のライフスタイルと文化度がわかる」と、言う知人がいます。たとえば、「寝間着→スーツ→寝間着」であれば、着替える回数は2回です。「寝間着→スーツ→部屋着→寝間着」なら3回の着替えになります。さらに、「寝間着→スポーツウエア→部屋着→パーティ用フォーマル→寝間着」なら4回です。知人は、「着替える回数が多いほど文化度が高い」と、言います。
海外生活が長い知人は、欧米に行けばパーティは日常茶飯事で、たいていは一度家に帰ってシャワーを浴びてから、着替えて出かけるというのです。必然的に着替えの回数も増えます。日本の場合は、夕方からパーティや会合があっても、オフィスから直行して、よほどのことがないと着替えはしませんけどね。
また、ある企業の社長は「普段着が着こなせない者に、よそ行きの服は着こなせない」と、言います。これは、普段身だしなみに気を使わない人が、特別なときだけオシャレをしようとしても様にならないという意味です。
TPOに合わせた服装の着こなしは、意外に難しいものです。特にあまり馴染みのないフォーマルな装いは、ちょっと気後れしてしまうかもれません。
ざっくりとした共通ルールは次の通りです。お祝いの席での女性の装いは、昼間は胸元を隠し、スカート丈は短め。夜は胸元の開きが広く、スカート丈は長め。昼と夜の境は17時頃です。さらに、昼間は光沢のあるものや透ける素材は避け、肌の露出は少ないものが好ましく、夜はその逆です。光沢のあるものや、シルク素材でドレッシーさを強調したものが好まれます。使い勝手が良いのは、シンプルなワンピースをベースに小物で昼と夜の差をつけることです。ベーシックな上着や光沢のあるストール、バッグ、靴など、組み合わせを変えれば対応できるシーンの幅が広がります。
さて、あなたの一日は着替えの回数は何回ぐらいでしょうか。普段着もよそ行きもTPOに合わせるだけではなく、心地よく着こなしたいですね。