F&Aレポート

「目配り」→「気配り」→「心配り」……「先読み」のおもてなし

「目配り」→「気配り」→「心配り」……「先読み」のおもてなし

「目配り」「気配り」「心配り」とは、日常よく使う言葉ですが、それぞれの言葉の違いはなんでしょうか。

● 「目配り」……相手や周囲を観察すること
● 「気配り」……観察して、自分は何ができるか考えること
● 「心配り」……観察して考えたことを行動にうつすこと

 私はこのように考えています。いくら「目配り」「気配り」をしても、行動が伴わなければ伝わりません。「行動」が伴わない「気配り」や「目配り」は、無きに等しいものといえるかもしれません。

 「心配り」をさらに発展させるものが、「先読み」です。5分後、10分後に相手が何をしようとしているのか、何を望んでいるかをイメージして準備をしておくのです。そうすると、相手が言わなくとも速やかに行動することができます。

 商談を終えて帰るお客様のエレベーターのボタンを押して待つことや、駐車場で車を誘導すること、雨に対する配慮(傘、タオル、ティッシュ)など、大それたことでなくてもいいのです。できることはいろいろあります。

 「先読み」して「行動する」ことは、習慣になります。気づいたこと、役に立ちそうなこと、喜ばれそうなことを、素直に自然に表現できる人は、周囲の人からも好かれます。

 好かれるので、ますます気持ちよく「先読み」「行動」ができるようになります。人間関係の好循環がはじまるのです。いい仕事は、人間関係の好循環から始まります。お客様だけではなく、周囲にいる同僚、仲間、家族に対しても好循環のスパイラルを作っていきたいものですね。