お金の渡し方「月謝」「会費」「受講費」
昔、習い事をしていると、必ず「月謝を持っていく」ということがありました。たとえば、習字教室に通っていると1ヶ月に一度月謝を封筒に入れて先生に手渡していました。これが、最近は子どもに現金を持たせることの危険性から、ほとんどの塾や習い事では月謝は口座振替になっています。これは便利ですし、金銭にまつわるトラブルも少なくなるのでいいことだと思いますが、セミナーや懇親会などを主催していると「会費」「受講費」の渡し方には個性が表れるのを感じます。
たとえば「懇親会費3,000円」と最初からわかっている場合には、おつりのいらないようあらかじめ準備してくる人もいれば、受付で一万円札を出す人もいます。ほとんどの場合、受付側で釣り銭を準備しているので問題はありませんが、お金の支払い方としてどちらがスマートかと言われると断然前者です。もちろん、準備していても急な出費などがあって細かいお金がないという場合もありますが、長い間、主催者として受付を務めていると、準備してくる人は準備をするし、準備しない人は準備しないという風にタイプがはっきり分かれていることに気づきます。
どちらも会費を払っていただくことに変わりないのでどうでもいいようなことかもしれませんが、準備してくる人には、受付という影で支える部隊の者に対する心遣いが感じられ、その人に好感を抱きます。
また、受付という窓口を介さず、本人(たとえば講師)に受講費や交通費を手渡しをする場合、おつりが要らないように準備するだけではなく、封筒に入れて渡す人を見ると、行き届いた人だな~と感じます。現金のまま受け取るのは、場合によっては受け取りにくいこともあります。これは日本人の独特の感覚なのでしょうが。いずれにしてもお金の渡し方にはその人となりが表れるものですね。