ペンは人柄を現す?
「ペン」と言っても、鉛筆、シャーペン、ボールペン、万年筆、筆ペンなど種類は色々ありますが、ペンマニアと呼ばれる人は多くのこだわりのペンを持っていると聞きます。
私の講座に通ってくる40代の男性会社員さんは、まさにマニアです。ちょっとおしゃれなものや機能的なもの、さらにはブランド品まで、持っているペンは100本はくだらないといいます。価格にして数千円のものから、数万円のものまで。もしかしたらもっと値の張るものもあるかもしれません。
いずれも文具屋さんで、一本一本試し書きをして納得いくものを買い集めたのだそうです。ご本人は「特に字がきれいなわけでもないのに、変ですよね」と、苦笑しますが、やはりいいペンで書くと心が落ち着き、書き心地が違うのだそうです。
美しいく書かれた文字や筆跡、手紙のことを「水茎の跡(みずくきのあと)」といいます。「水茎の跡も麗しく」とは美しい筆跡の褒め言葉です。また「字は体を現す」といい、その人の書く字から、その人となりがわかる言われます。
使っている筆記用具を見ると、その人の物事の考え方や、教養、生活態度までわかるという人もいます。(コワイ…!)
とはいえ、そこはデジタル時代。「そもそも手書きをすることは、ほとんどありません」と、スマホを取り出す若い人も多く、ある情報番組では「字がきれいな人は、中年の人だと思います~(笑)」と、言っている高校生もいました。
たしかに手書きをする機会は以前に比べて、ぐっと少なくなりましたが、ゼロになったわけではありません。パーティなどの芳名録はいまだに手書きです。高価なものでなくても、自分なりに書きやすいペン「勝負ペン」を持つのは、良い趣味と言えるのではないでしょうか。ペンから生まれる文字が貴方自身をカッコよく現してくれるはずです。