「子どもの頃の将来の夢」は何でしたか? また、今の仕事は夢とつながっていますか? 私が主催する話し方講座では半期に一度、スピーチの発表会をします。今回のテーマは「子どもの頃の夢 VS 今の仕事」。各自3分間で発表してもらいました。
日頃、キャリアコンサルタント技能士として、高校生の就活や企業側の求人、または定年退職のキャリアチェンジなどをサポートしている私自身にとって、これは非常に興味深いテーマとなりました。
発表者は20代〜60代の男女。会社員、公務員、経営者もいます。大半は、「子どもの頃に描いた夢」とは、別の職業に就いています。一見、「夢破れたり」と思うかもしれませんが、そうでもないのです。
たとえば、40代の女性。子どもの頃に、書いて伝えることが好きで新聞部に入っていた。将来は雑誌の編集者になりたいと思い大学進学したが、建設会社に就職し、事務職をしている。与えられた仕事をこなし、普通のOLとして長年働いているが、社内報や車外向けのPR資料を制作することもある。そんな時、昔やりたかった自分の夢=編集者を思い出す。「形は違えど、夢は半分叶っている」。
また、大工の祖父が大好きで、自分も大工になりたかった。しかし、大工で食べていく自信がなくSEになった。SEとしてプログラムを設計、運用指導をするのは、家の骨格をつくる大工と似ている。祖父との思い出が蘇る。道は違えど、祖父のように誰かの役に立つ仕事をしたいなど。
「夢」は単に「職業」にとどまらないのではないでしょうか。どんな生き方をしたいか、誰にどんな価値を提供したいか。そこが、根元のような気がしてなりません。
そして、夢は自ら選択するだけでなく、自分の個性や、特性(強み)に応じて、導かれてゆくこともあるようです。職業、それは「運命」ともいえるのではないでしょうか。
