F&Aレポート

レポートで振り返る2014上半期 F&Aレポートダイジェスト1

レポートで振り返る2014上半期 F&Aレポートダイジェスト1

■ まもなく2014年も終わろうとしています。振り返ればあっという間だった一年も、その中には色々な情報や人との出会いがあり、喜怒哀楽のうちに365日を過ごしていたような気がします。反響の高かったレポートのエッセンスを抜粋して2014上半期を振り返ってみたいと思います。

1.アサーション 職場で役立つ面接技法 「自分のことだけ」の部下を「戦力」に変えるアプローチ(2014.1.20)
「給料分しか働かない」という強い信念?/まずメリットを示す/最後の手段は評価を下げる
■ 「上司に恵まれる」とはよく言いますが、部下にも“当たりハズレ”があるもの。やる気に満ちて、一を言えば十やってくれる部下を引き当てるのは、それほど簡単なことではありません。命令ができる立場とはいえ、言う事をきかない部下を扱うのはストレスになります。下手をすると部署の雰囲気を壊してしまいますし、働かない部下の管理責任を問われることもあります。

2.「お客様、そのお言葉は“ご意見”ですか?“要求”ですか?」 クレーム対応の「超」基本エッセンス 鉄壁の5ヶ条(2014.1.30)
■ クレーム対応の基本エッセンスは、たったの5つ。いたずらに「応酬話法」を覚えたり、ノウハウを伝授する講師や著書の「神業」を真似ることではないらしい。各自の経験とスキルの中に散らばるピースをロジカルかつ体系的に整理し、基本エッセンスを「使える形」にすることだそうです。

■ 企業が直面する多種多様なクレーム、不当要求などの事案への対応を直接、間接的に支援する株式会社エス・ピー・ネットワークから、不当要求対応のエキスパートの思考回路を分析・整理・体系化した「クレーム対応の“超”基本エッセンス」が出版されました。

3.感性を刺激することば「オノマトペ」 ~二次元の話が3Dに!論理と情感の交叉
■ 「オノマトペ」不思議な響きをもつこのことば事態はフランス語です。日本語でいえば、擬音語、擬態語。つまり色々な音や声、人や物の動きや様子、人の感覚や気持ちなどを音で表したことばです。「ザーザー」「しくしく」「イライラ」「ワンワン」「キラキラ」など。

■ 日本語は海外に比べて、オノマトペが非常に多いのが特徴です。「大粒の雨が、激しくひっきりなしに降っています」と言わなくても、「雨がザーザー降っています」といえば、誰でもその情景は即座にイメージできます。さあ、この日本人の感性がいっぱい詰まった偉大なる「オノマトペ」を、ライフ&ワークにもっと活かしてみましょう。貴方の表現力はグンとアップします。(この「グンと」もオノマトペです)

4.リーダーのためのプレゼン力 ~“お・も・て・な・し”プレゼンの舞台裏にみる「印象」の重要性「パーソナル・インパクト」に学ぶ~
■ 2020東京五輪招致を成功に導いた影の立役者、マーティン・ニューマン氏は、世界の政財界トップに「印象」の演出術を指導している。あの「お・も・て・な・し」プレゼンも彼の指導のもとに生まれた。

■ マーティン・ニューマン氏は「自分の話すことに耳を傾けてほしい」「自分という人間を理解してほしい」と、他人にアピールする行為は、すべてプレゼンテーションだという。そのプレゼンテーションで、最も大切なことは何か?多くの人は「話の内容」すなわち「情報」だと思っているが、実はそうではなく、周囲に与える「印象(インプレッション)」だという。

5.白駒妃登美氏が語る日本史 「伊能忠敬の志と技術力」 ~日本人の素晴らしさ・日本文化の素晴らしさ・大和魂ここにあり~ 56歳のチャレンジ 伊能忠敬氏の一歩が後世の日本を守った
■ 白駒妃登美氏の講演を聴くと偉人達が蘇り、日本を愛おしむ気持ちが生まれてくれるのはなぜだろう。白駒氏によって語られる秀吉、龍馬、諭吉はもちろん、教科書の中ではほとんど紹介されることのないジョン万次郎(漂流者が日本の歴史を変えた)、フレッド和田(東京オリンピック開催に人生を賭けた男)、永井隆(昭和天皇、ヘレン・ケラーにも愛された医学博士「この子を残して」著者)などは、涙なしでは聴けない日本再発見、目からウロコである。(「歴史和ごころ塾in出雲」講演録より)

6.「東京オリンピック開催」に人生を賭けた男 ~フレッド和田の祖国愛~自費で南米を説得に廻る夫婦
■ 焼け野原となった東京。1945年、第二次世界大戦に敗れた日本。それから19年後の1964年。日本再生の象徴となったイベントが行われます。東京オリンピックです。日本はオリンピックの開催に向けて新幹線、首都高速道路、地下鉄、ホテルなどさまざまな整備が行われ、カラーテレビの普及なども一気に進みます。そして、日本の経済成長率は年平均10%を超え、世界でも例をみないほどの急速な高度成長を成し遂げたのです。

■ 実は、東京にオリンピックを招致しようと、人生を賭けた男がいるのです。その舞台裏をご紹介しましょう。(人生に悩んだら「日本史」に聞こう ひすいこたろう&白駒妃登美著 祥伝社)

7.WORK SHIFTワークシフト ~孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025> 企業経営者への手紙/強靭なビジネスを築く5つの要因
■ 2025年、私たちはどんな風に働いているだろうか。「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。リンダ・グラットン著「ワーク・シフト」には、前者の暗い現実には、<3分刻みの世界がやってくる><人とのつながりが断ち切られる><新しい貧困層が生まれる>とあり、後者の明るい日々には、<コ・クリエーション><積極的に社会と関わる><ミニ起業家が活躍する>とあり、それぞれの未来が描かれている。

■ テクノロジーの変化、グローバル化の進展、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、エネルギー・環境問題の深刻化により、これまでの「働き方の常識」は世界的な規模で急激にしかも、劇的に変化していきつつある。著者はこれを「革命」といい、職業生活に関する常識を「シフト」させれば、好ましい未来を迎えられる確率を高めることができるという。著書の一節である「経営者への手紙」をご紹介したい。(「ワーク・シフト」リンダ・グラットン著 プレジデント社)