F&Aレポート

二重敬語は、なぜスッキリしないのか?

 社会人は、『アウトプット』が大事と言われます。『アウトプット』は、自分が得た知識、経験、情報を言語化すること。または、行動などで『形』として外部へ表現し、他者や社会に価値として提供することを指します。(ビジネスにおいては、成果物や実績そのものを指す場合も多い)。

 学生時代に求められる『新しい知識やスキルを習得する』インプットと、対比して使われることもあります。

『アウトプット力』を高める要素は、いろいろありますが、「敬語」「言葉づかい」は、大事な要素であることに違いありません。私たちは、電話、訪問、メール、説明、発表など、ビジネスのあらゆるシーンで「言葉」を活用しなければなりません。今回は、よくある『二重敬語』について確認をしたいと思います。

そもそも『二重敬語』とは

 二重敬語とは、同じ種類の敬語を一つの言葉に重ねて使ってしまう表現です。 敬語には大きく3種類あります。

  • 尊敬語(相手を立てる)
  • 謙譲語(自分を下げる)
  • 丁寧語(です、ます、御)

これらの同じ種類を重ねると、二重敬語になってしまうのです。

なぜ『二重敬語』を、避けたいのか?

  1. くどくなる(聞きづらい)
  2. 過剰にへりくだってしまう
  3. 不自然になる
  4. 慇懃無礼になる
  5. 日本語のルールから逸脱する

よくある『二重敬語』の例

  1. ○○社長様、○○部長様(『長』が付く役職に『様』をつける)
  2. おっしゃられる、おっしゃられた → おっしゃる、おっしゃった
  3. 伺わせていただきます → 伺います
  4. お召し上がりになられる →召し上がる
  5. ご覧になられる →ご覧になる
  6. ○○をされていらっしゃる →○○をされている、○○をしていらっしゃる

ビジネスメールに見る『二重敬語』の例 〜印象の違い

株式会社○○
営業部 山田部長様

いつも大変お世話様でございます
株式会社××の小田でございます。

先日は、山田部長様にはご多忙のところお伺いさせていただきまして
誠にありがとうございました。

山田部長様のおっしゃられた件につき、改善をいたしましたので
資料を送付させていただきたく存じます
あらためて資料をご覧になられて、お気づきの点がございましたら
お申し付けいただけますと幸いでございます

株式会社○○
営業部部長 山田様

いつも大変お世話になっております。
株式会社××の小田でございます。

先日は、山田部長(山田様)にはご多忙のところお時間をいただきまして
誠にありがとうございました。

ご指摘の件につき、改善をいたしましたので
資料を送付いたします。
あらためて資料をご覧になって、お気づきの点がございましたら
お申し付けください(お申し付けくださると幸いです)。