ボストーク松山藤原塾

新聞を読もう!

皆さん こんにちは

今日の松山は最低気温が20度を切り高気圧が拡がって快適な朝でした。涼しくなってさわやかになりつつ、でも夏の疲れが抜けない。そんな感じがします。お互いに自分の身体をいたわりながら、来る冬に備えましょう。

テキストを読めない人が増えているそうです。SNSの文章は短く、感覚的で読みやすい。自分が書く文章はAIが考えてくれる。その結果、漢字が書けないというレベルではなく、自分自身で長い文章を読めなくなっている。文章が長い媒体である本や新聞は、読んでも理解できないからそこから情報を得ることができなくなっていると言うことです。これが今の社会で起きている混乱につながっている部分があるのかもしれません。

今週は「情報を得ること」について考えてみます。皆さんは、日経新聞を読んでいらっしゃいますか。日経でなくても、読売、朝日といった日刊紙をお読みでしょうか。私の経験で恐縮ですが、出張がなくなり、自分のオフィスのデスクに座っている時間が増えました。朝出社してまず開くのが日経電子版です。スマホで見ることができるネットニュースやSNSにもたくさんの情報はありますが、日経電子版にも世の中で起きている大抵の情報は載っています。紙の新聞をウェブに載せたものがそれだろうと思われるかもしれませんが、メディアとしての内容は少し異なります。あえて言えば、日経メディアの一部が新聞と言えます。

電子版には今のニュースがどんどん流れてきます。出張が多かった時期は見出しだけ読んで勝手に中身を想像していましたが、今は気になるネタはかなり細かく読み込むことができます。すると見出しからは読み切れない情報が含まれていることが分かってくるのです。また日経電子版には、Thinkという日経の記者や学識経験者のコメントも掲載されています。記事を書いた記者以外の情報やそれに関連する空気のようなものも読むことができます。これは本来の日経とは違う角度からのネタです。そのニュースで気になることがあれば、元となった情報、例えば財務省や総務省のレポートなども確認します(これは自分自身の情報を得るため)。注目される最新のニュースについては、電子版上からライブ配信で解説されますし、ポッドキャストでも配信されます。ここはテレビやラジオという感性に近いのですが、オンデマンドの感覚、つまり自分が見たいものを見たいときに見る(聴く)ところが違います。新聞はオールドメディア、レガシーメディアですが、このような日経の動きを見ていると、レガシーとは言えないと思います。藤原塾メールを考える時も、日経電子版からの情報を参考にしていることが多くあります。

では、良いことばかりで問題はないのか、考えてみました。

  • 日経=日本経済という視点なので、経済に関心のない方にはとっつきにくいと思います。
  • エンタメ系のネタが少ないです。あっても、経済的な視点、例えばK-POPも日本経済との関わりで見たりします。
  • 情報ありすぎ。新しいニュースが刻一刻と流れてくるのが分かります。それは大切なのですが、他の仕事をしながらだと疲れてしまうかもしれません。

私は税理士なので、仕事上経済の動きを読むことはひじょうに意味があることです。税に関する情報だけでなく、経済全般、マーケット、政治、外交など広範な情報も自分の仕事につながります。

日経電子版の広告のようになってしまいましたが、ネット上でこの手の情報を見たことがないので書いてみました。日経など読まなくても支障はないという話もあります。私も一時期そう思ったことがありましたが、このような真面目な情報ソースに触れることはとても大事です。もちろん、どのメディアであれ、その情報が常に正しいわけではありませんので、様々な角度から様々な情報源に注意しておく必要がありますし、自分なりにその情報を理解、分析しておく必要もあります。毎日触れる、自分なりに考える、それを続けることに価値があるように思います。

【今週のAI】
生成AIはなお開発途上であり、完成された技術ではありません。AIはチャットしながら答えを見つけていくのは多くの方がご存じだと思います。が、今のAIは、チャットが長くなると回答の信頼性が落ちていくそうです。人と長話するのは楽しいときですが、生成AIとの長話は注意した方が良さそうです。

生成AIは日々進化し、私たちの生活にも入り込んできています。AIについては、毎週少しずつ取り上げていきたいと思います。