ボストーク松山藤原塾

人がいなくなる!

皆さん こんにちは

3月23日(日)午後から出火した今治市の火事は、この原稿を書いてる段階でも火の勢いは止まっていないようです。
はじめは今治市内東の海側から火がついて、その後山を越えて西側の旧朝倉村エリアに燃え広がり、家屋にも燃え移ったという話も出ています。
ほぼ同じ時間帯では岡山で、そして今日は宮崎県でも山火事が起きています。
先日の大船渡、そしてロスアンゼルスの火事と、大きな火災が起きるようになっています。
日本での山火事は、春に大規模になる傾向があります。
地球温暖化の影響があるのかどうか分かりませんが、今は一刻も早い消火を、そして被害が広がらないことを祈るばかりです。

さて、3月と言えば、卒業シーズンです。
昨日も松山市内では小学校の卒業式がありました。
私が通っていた中学校は、今年で閉校となります。
八幡浜市内の3つの中学校が統合されて1つの中学校になるそうです。
その閉校記念誌が送られてきたので少し眺めてみました。
ん十年前の卒業写真、やっぱり若いです(当たり前だ)。
その写真に載っているのは当時の卒業生114名です。
少し遡ってみると1963年は207名と、人口密度高い!すごい数でした。
当時の同市の人口は7万人近くあったようです(合併してる今のエリアで)。
そして、今年の中学校の卒業生は、なんと24名です。
最大数207から24、1割強になってしまいます。

そこで気になったのが出生数。
2023年の八幡浜市の出生者数は123名でした。
しかし、43年前の1980年の出生者数は700名近くありました。
単純に2割を切ってしまいます。
比較する年次の違いを考慮すれば、中学校の卒業生の水準に近い感覚で人が減っていることが分かります。

何となく分かってはいたことですが、こうやって確実に数字を置いていくと、日本の将来がハッキリ見えてきます。
確定申告時期にお客さんと会って話す中で、職人が不足しているから仕事を受けられない、松山、愛媛というエリアにこだわっていては仕事がないという話がよく出てきました。
人口減少はまだ先の東京でも、少子化という流れは変わらず、昔からある蕎麦屋がなくなってしまい、高齢者が行く店がなくなってるという話も聞きます。

国内の人口減少の背景に加えて、米国のトランプ政権下での移民政策を見ていると、日本でも必要な人材を積極的に海外から受け入れる政策に取り組むべき時が来ているのかもしれません。
これは単に人口問題にとどまらず、より広範な問題に関わることです。
米国の変化により、関税やウクライナに関連する防衛問題などで、従来より欧州が米国と距離を取る政策に変わってきたように見えます。
他の国でも、米国を頼ることができず、自力でどうするかを考える時期に来てるように感じます。
そうなったとき、日本が生き残っていくために必要なのは、自立であり活力です。
今の日本にもっとも足りないものです。
簡単に解決する問題ではありませんが、その一つの方策が、移民の受入ではないかと思います。
数は多くないかも知れませんが、米国に流れていた人の動きを少し日本にも向ける工夫が必要です。
インバウンドで、日本国内でも海外から人を受け入れることが日常になっており、また不足する人材を海外から補うことも一般的になってきました。
移民受入がどのようなものであるかを多くの日本人が分かりつつあります。
排外的な空気もでてくるかもしれませんが、日本には、外から人を受け入れて進化した歴史もあるわけであり、この機会に積極的に考えるべきなのかもしれません。