2024年も最後の月、12月になりました。人が生きていく中で、リセットは大切なことなのですが、それで終わりではありません。12月が終わると2025年1月が始まります。年末年始休暇で英気を養いつつ、2025年を気持ち良くスタート出来るようにしたいものです。
さて、11月の大事件と言えば、米国大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ前大統領が民主党のカマラ・ハリス副大統領を破って第47代大統領になったことでしょう。相手のことを露骨に攻撃し暴言を吐くトランプのやり方は、一般的な日本人にとって違和感を持つことが多いのではないかと思います。しかし、彼がなぜ当選したのか、これからの米国はどうなっていくのか、今月はこのことを考えてみることにします。
トランプが勝利した背景には、日本人には想像できない現在の米国社会が抱えている様々な問題があります。ChatGPTと話し合った結果、下記のように整理してみました。
日常の生活に不満を持っている多くの国民は、これらの課題を克服できなかった民主党政権に強い不満を持っており、何かやってくれそうなトランプを支持したということです。また、民主党は、直前になって現大統領のバイデンの降板〜ハリスの登板という事態になり、十分な準備を行うことができなかったということもあると思います。
1. 貧富の格差 グローバル化と技術革新に乗り遅れた低技能労働者とそれを上手に利用した高技能労働者の間にある越えられない壁
2. 重犯罪や暴力犯罪の多発 国民が大量の銃を所有し、不安やストレスから暴力が日常的に発生する現実
3. 失業と労働市場の変化 米国経済は回復基調にあるが、コロナ後の技術の進展により新たなスキルが必要とされ、これに対応できない人たちが失業するリスク
4. ヘルスケアと社会福祉 米国には健康保険に加入していない人が多く、保険があっても医療費が高額であること
5. 教育の不平等 貧困地域では資金不足、教育環境の悪化があり、社会的な階層の固定化、勉強して頑張っても上のクラスに上がることができない実態
第2次トランプ政権は、現在の政府機構を破壊し、大改革を進めようとしています。その対象となっているのが、国防総省、司法省、教育省などです。壊してしまった結果、連邦政府がどうなるのか、新たな組織を作るのか、大統領直轄とするのか現時点では不明です。また、その政策が米国民にとってどのようなものになるのかもまったく分かりません。
しばらく混乱の時代になることはほぼ間違いないと言えるでしょう。私たちとしては、冷静に、国のあり方を考える良い時期だと思いたいところです。