ボストーク松山藤原塾

年賀状はどうします?

皆さん こんにちは

11月も今週で終わり、来週からは12月ですね。
2024年もあっという間に終わりです。

この時期によく目にするのは、年賀状を念頭に置いた喪中の挨拶状です。
しかし、最近では「年賀状じまい」のハガキも増えてきた印象です。
「年賀状じまい」とは、年齢やライフスタイルの変化を理由に、年賀状のやり取りを終えることを告知するハガキのことです。
皆さんは、来年の年賀状、どうされますか?

この年賀状ですが、昨年の発行枚数は10億7000万枚で、前年の14億4000万枚から25%も減少しました。
過去最高だった2003年には、なんと44億6000万枚も発行されていたそうです。
その後、ビジネス界でも形式的な年賀状をやめる流れが広がり、高齢者も面倒だからとやめるケースが増えています。
こうした流れを見ていると、将来「昔は年賀状というものがあったんだね」と語られる時代が来るかもしれません。

年賀状は新年の挨拶としての重要な役割を果たしてきました。
しかし、正月に対する価値観も変化しています。
例えば、「お正月は家族で過ごすもの」という価値観が変わりつつあり、一人で過ごすお正月が普通になってきています。
また、除夜の鐘に込められた「人々の幸せを願う思い」があっても、自分の生活に精一杯でそこまで気が回らない、という方も少なくありません。

お正月を「1年の区切り」として大切にする人がいる一方で、そうでない人も増えています。
大切なのは、それぞれの価値観を尊重し、無理に昔ながらの形式にこだわらないことかもしれません。

日本だけでなく、アメリカでも時代の変化が進んでいます。
こちらは政治の深い問題です。
先日、週刊東洋経済の記事(2024年11月30日、ジェイソン・スタンリー「プラトンを読めばトランプ現象は完全に予測可能」)を読んだところ、プラトンの著書『国家』に関する興味深い議論がありました。
選挙によって不適格な人物が指導者に選ばれる可能性や、そうした人物が一般の人々に支持されやすい理由について書かれているそうです。
トランプが不適格な人物と言って良いのか、彼の政権によるアメリカが今後どうなるかはまだ分かりません。
今重要なのは、政権で取り組もうとしている既存の体制を壊した後にどのような新しい仕組みを作るかだと思います。
大切なのは、破壊することではなくて構築することでしょう。

こうした状況だからこそ、アメリカに住む人々やこの国に関心を持つ世界中の人々が現状を深く考える機会を持つことがとても重要ではないでしょうか。
そこにプラトンがあり、ニーチェがあり、読んで考える。
私自身もプラトンの『国家』を手に取り、改めて考えを巡らせています。
ちなみに、この本は岩波文庫版をKindleで購入しました。
こうした変化もまた、時代の流れを感じさせます。

今後の松山藤原塾の開催予定は下記の通りです。
令和7年2月13日(木)
令和7年6月12日(木)
令和7年11月13日(木)
オンラインですから、全国どこからでも参加できます。
奮ってご参加下さい。