「紹介の順序」と書いて、恥ずかしながら自身の失敗体験が蘇ります。
もう10年以上前のことですが、長年お世話になった社長に、事務所に勤めて間もない女性スタッフを紹介したときのことです。咄嗟にどちらを先に紹介すればいいのかわからなくなってしまった私は、長年お付き合いのある社長を先にご紹介してしまいました。「こちらは、長年お世話になっている○○社のA社長でいらっしゃいます」。その後、「こちらは、先月から勤めてもらっているスタッフのBさんです」と言う風に。
あとになって、紹介の順序が逆だったことに気づき、大変申し訳なく思ったのを憶えています。ただ、これもさらに時間が経過してから、あながち間違いとも言い切れないことがわかりました。紹介の順序はケースバイケースです。次の5つのケースについて確認しておきましょう。
状 況 | 紹介の順 | |
1 | 役職が違う | 役職が下の人を先に紹介します |
2 | 年齢が違う | 年少者を先に紹介します |
3 | 社外の人と、社内の人 | 社内の人(内)を先に紹介します |
4 | 役職や年齢が同じような人 | より親しい人を先に紹介します |
5 | 男性と女性 | 基本的に男性を先に紹介します |
男女のケースを除いて基本は、 「(立場や年齢が)下から上」「内から外へ」と、心得ておけば失礼にあたることはないでしょう。言うまでもなく、会社名、役職、名前だけでなく、人柄やエピソード、共通の話題などを盛り込んで紹介すると、コミュニケーションもスムーズに展開することが期待できます。また、紹介者(貴方)自身もスマートに見え、双方、良いご縁につながるイメージが広がるのではないかと思うのです。