「晴耕雨読」とは、晴れた日には田を耕し、雨の日には家で読書をするという意味から、世間から離れて心おだやかに暮らすという意味もあるそうです。
現代なら、読書に限らず、パソコンで作業をするとか、家の中の用事を済ませるとか、なんでもいいのですが、ほどほどの雨の音は心地よいものと、私は思っています。その心地よさは、科学的にも証明されているようです。
雨音とは、雲から降ってくる雨が物に当たる音をいいますが、自然の音は、人の耳には聞こえない高周波が含まれているのだそうです。その高周波に触れると、脳からα波が発せられ脳がリラックスするといわれているのです。
近年流行しているアウトドアライフも自然に触れる活動です。アウトドアの好き嫌いはさておき、海や、山や川などの自然が溢れる場所に行くと、通常人は元気になると言われています。それは、空気が澄んでいるとか、日常の煩わしさから解放されるといったことだけでなく、私たちの脳がキャッチしている自然音の効果というのもあるのでしょう。
α波が生じると自律神経の副交感神経が優位にはたらきます。副交換神経が優位になると、呼吸がゆっくりして深くなる。心が落ち着く。集中できる。睡眠効果が高くなるなどの効果があると言われています。
また、雨音は周囲の音をかき消す効果もあります。周囲の雑音や人の話し声など、聞きたくない音をかき消してくれる効果もあります。
余談になりますが、アメリカでは花火大会の日に行方不明になるペットが多く、地域によっては社会問題になっているそうです。花火の大きな音に驚いて、ガラスを突き破って逃げてしまうのです。救出された多くのペットは施設に保護されますが、飼い主の元には戻らないケースがほとんどで、施設側の運営も苦慮しているとのこと(毎年増加するので)。
人も動物も「音」の効果いろいろというお話でした。