F&Aレポート

ペットボトルのおもてなし

 冷たい緑茶が美味しい季節になりました。コロナ禍を経て、オフィスでのお茶出しは、ペットボトルがすっかり主流になりました。それ以前も、ペットボトルでの提供はありましたが、まだまだ、湯飲みやティーカップでのお茶だしが『普通』だったように思います。

 そのため、最近のマナー研修では「お茶出し」を指導しないことが多くなっています。

 お茶の準備や茶器の扱い、また衛生面を考えても、ペットボトルでのおもてなしは、今後も主流であり続けるでしょう。ただ、お茶を出す意味や、所作の基本は忘れないでおきたいものです。

<ペットボトルを提供する際に注意したいこと>

  1. お客様にはラベルの正面を向けてお出しする
  2. 「ペットボトルのままで失礼します」のひと言があるとベター
  3. ペットボトルの蓋ではなく、下(底)のあたりを持ってお出しする
  4. 冷たいものであれば水滴が気になるので、コースターなどがあれば気が利いている
  5. 両手(片手を添えて)でお出しすると、より丁寧な印象になる

<ペットボトルを出されたら>

  1. 「どうぞ」と勧められてから、キャップをあける
  2. 飲み残しのペットボトルは持ち帰る
  3. 開封しないペットボトルも、基本的には持ち帰る
  4. 「ありがとうございます」「恐れ入ります」「頂戴します」などの、ひと言を添える
  5. 開封せずに持って帰らない場合は、「お気持ちだけいただきます。ありがとうございます」の言葉があると違和感がない

 形変われどお茶出しのおもてなしは、お越しいただいたことへのねぎらい、感謝、信頼、親近感などの心の表現です。心の部分を忘れないよう振る舞いたいものですね。