あなたは日本語ペラペラですか 1 要注意ワード「あのですね」「やっていらっしゃる」と、数が入る四字熟語
1.「あのですね…」「これはですね…」「私はですね…」
使っている本人に悪気がないだけに残念な印象を与える。会議での発言やプレゼンの際に無意識のうちに使っているかもしれない。
「あのですね、これはですね、かなりお求めやすくなっていまして…」「私はですね、この件についてはまだ何も聴いてなくてですね…」と、やたらと語尾に「ね」を付ける人がいる。「これは、かなりお求めやすくなっていまして…」「私はこの件について、まだ聴いていなくて」と、どうしてすっきり言えないのだろう。
親しみをこめて「ね」を付けているのであれば、大きな勘違いというものだ。むしろ、馴れ馴れしい、上から目線と思われる可能性が大きい。癖や自分のリズムで、無意味に「ね」をつける人は、今日からでもあらためた方がいい。
2.「ゴルフをやっていらっしゃるんですね」
「やる」の原型は「する」だが、「やる」という言葉自体が俗っぽい言葉である。俗っぽい言葉に「いらっしゃる」という尊敬語をつけてもまっとうな尊敬語にはならない。
同様に「やられる」「おやりになる」もあまり品のいい表現ではない。
「する」は、「される」「なさる」に変換して、「ゴルフをされるのですね(なさるのですね)」。の方が、スッキリとした尊敬表現になる。
なお、「されておられる」「されてらっしゃる」は二重敬語で間違った用法なので要注意。
3.数の入った四字熟語
( )に数を入れて四字熟語を完成させましょう
1.( )触即発
2.( )律背反
3.( )寒四温
4、( )面楚歌
5.( )里霧中
6.( )根清浄
7.( )堂伽藍
8.( )方美人
9.( )死一生
10.( )人十色
11.( )束三文
12.五風( )雨
13.首尾( )貫
14.再( )再四
15.朝三暮( )
16.( )転八起
17.四分( )裂
18.面壁( )年
19.五臓( )腑
20.四通( )達
<回答>
1.一触即発(いっしょくそくはつ)
2.二律背反(にりつはいはん)
3.三寒四温(さんかんしおん)
4.四面楚歌(しめんそか)
5.五里霧中(ごりむちゅう)
6.六根清浄(ろっこんしょうじょう)
7.七堂伽藍(しちどうがらん)
8.八方美人(はっぽうびじん)
9.九死一生(きゅうしいっしょう)
10.十人十色(じゅうにんといろ)
11.二束三文(にそくさんもん)
12.五風十雨(ごふうじゅうう)
13.首尾一貫(しゅびいっかん)
14.再三再四(さいさんさいし)
15.朝三暮四(ちょうさんぼし)
16.七転八起(しちてんはっき)
17.四分五裂(しぶんごれつ)
18.面壁九年(めんぺきくねん)
19.五臓六腑(ごぞうろっぷ)
20.四通八達(しつうはったつ)
※ 「五風十雨」=五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。機構が順調なこと
※ 「四通八達」=道が四方八方に通じている。「にぎやかなところ」のこと