F&Aレポート

予祝(よしゅく)のススメ~今こそ、もう一度「前祝いの法則」を! 日本古来の最強の引き寄せ 未来をアップデートしよう1

予祝(よしゅく)のススメ~今こそ、もう一度「前祝いの法則」を! 日本古来の最強の引き寄せ 未来をアップデートしよう1

「願いを叶える最大のコツは、○○ことである」。
ひすいこたろう氏の「前祝いの法則」を久しぶりに開くと、以前読んだにも関わらずとても新鮮に感じました。コロナ禍で夢や希望を失うことも多い中、今こそ前向きに生きる希望を見出すときではないでしょうか。もっと自由に、もっと大胆に未来を描いてみませんか?
 組織の未来、自分自身の未来、それは幻ではなく、あなた自身の心の内にあるものです。
「願いを叶える最大のコツは、喜ぶことである」といいます。桜の季節が始まりました。予祝で大いに喜びましょう。(予祝のススメ 前祝いの法則 ひすいこたろう著 フォレスト出版

1、まず「予祝」とは

 なぜ日本人はお花見をするのか?実は、お花見こそ、古代日本人が実践していた、夢(願い)を叶えるための引き寄せの法則だったのです。

 古代日本人の一番の願いは、稲がたわわに実り、お米がしっかりとれることでした。その願いの実現を引き寄せるためにやっていたのが、実は、お花見だったのです。

 春に咲く「桜」を、秋の「稲」の実りに見立てて、仲間とワイワイお酒を飲みながら先に喜び、お祝いすることで願いを引き寄せようとしていたのです。これを「予祝」と言い、ちゃんと辞書にも載っています。古代日本人がやっていた、夢の引き寄せの法則、それが「お花見」だったのです。祝福をあらかじめ予定するのです。いわば「前祝い」です。先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せるというのが、日本人がやっていた夢の叶え方なんです。いま喜び、いま笑えば、あなたの雰囲気(空気感)は変わり、その瞬間に未来も変わります。願いを叶える最高の秘訣は、先に喜んでしまうことなんです。

2、心にゆとりが生まれると、お金もゆとりが生まれる

 パリから羽田に向かって飛び立った飛行機にトラブルが発生、パリに引き返すことになりました。客室乗務員がファーストクラスのお客様を回ったところ「パリで買い忘れたものがあったからよかった」「君も大変だね」というような言葉をかけられたそう。

 ビジネスクラスでは、「明日は会議があるから困るよ」とせかせかした空気に。そしてエコノミーでは、苦情やクレームの怒号が飛び、あわや乱闘騒ぎになるところでした。

 これ、お金にゆとりがある人は、心もゆとりがあると普通は思うんでしょうが、億万長者の菅野一勢(いっせい)氏は「違う」と言います。『心に余裕が生まれると、お金もゆとりが生まれる。心が先なのだ』と。

「成功したら幸せになれるのではない。先に幸せであることが成功を生むのだ。もしあなたがいまの仕事に幸せを感じているのなら、必ず成功するだろう」アルベルト・シュバイツァー(ドイツの医師・神学者・音楽家)

3、「今のあなたの心の状態」×「行動」=「未来」 「どんな心で」「なにをするか」

 今の場所から違う場所に行くには、エンジンだけではダメで、そこにハンドル(方向性)が必要ですね?その「ハンドル」が、あなたの「心の状態」にあたるのです。

 喜びの世界か、不安の世界か、どちらにハンドルを切るかは心の状態によるのです。つまり、未来は選べるのです。行動は大事です。でも、その前に、どんな心の状態で行動するのかが、もっと大事だったんです。頑張っているのに報われないという方は「心の状態」がマイナスなまま行動しているので、どこまでいっても現実がプラスに転じないのです。

4、引き寄せの法則、結果が出る人、出ない人

 たとえば、カーナビで「行き先」を指定しただけでは到着できません。「現在地」も入力する必要があります。あなたの「現在地」とは、ありのままに感じていること、そのすべてです。つまり、自分が感じていることを否定せず、ありのままを受け入れ、認めることができたら「現在地」が定まるのです。

 たとえば、寂しいとき「私はいま寂しいんだ」とそのまま認めれば、現在地は明確になるのに「寂しい私はダメだ」とジャッジし、否定するので「現在地」がブレてしまうのです。結果が出る人と出ない人の違いは「自分を好きかどうか、自分を受け入れているかどうか」です。つまり「現在地」が定まっているかどうかだったのです。自分を嫌っているということは、「自分の心の状態がマイナス」なわけですから、どんなメソッドや行動を取り入れても、未来がプラスに反転しないのです。(次回につづく)