「ライラックの法則」をご存知ですか?
「ライラック」とはモクセイ科の植物で、紫の花を咲かせます。キンモクセイと同じように香りの良い花で、フランス名は「リラ」。
「ライラックの法則」は、ベルギーのアドルフ・ケトレーという天文学者が導き出した開花の法則です。
「霜が降りなくなった日から、一日ごとの平均気温の二乗を合計して、それが4264になればライラックは開花する」
花の開花と、数学が実は深いところできっちりと結ばれていることに驚きますが、この法則に夢中になり、統計学を生涯のテーマに貫いたのが、白衣の天使と呼ばれるナイチンゲールと言われています。
ところで、日本には「二十四節気」という季節の節目があります。1年を春夏秋冬の4つの季節に分けて、それぞれをさらに6つに分けたものです。農業では昔から、二十四節気の暦に合わせて田植えや収穫を行うといった習慣がありますが、これも、実は統計学に基づいた、深い天地との関わりがあるのかもしれません。
さしずめ、4月19日は「穀雨」。春雨が田畑を潤し、農作物が生き生きと育つ頃とされています。実際にその名の通り、これからしばらくは雨が続くようですが、植物にとっては、めぐみの雨となるのでしょう。その後、春の二十四節気は以下の通りです。
5月 5日 | 立夏(りっか) | 夏の気配が感じられる |
5月20日 | 小満(しょうまん) | すべてのものが成長し天地に満ち始める |
6月 5日 | 芒種(ぼうしゅ) | 稲などの穀物を植える |
6月21日 | 夏至(げし) | 昼の長さが最も長くなる |
私たち人間も自然の一部。大気の中に潜むパワーを取り入れ健やかに過ごしましょう。