F&Aレポート

「ブルドッグ顔撲滅運動」で、顔に声に心に微笑みを

「ブルドッグ顔撲滅運動」で、顔に声に心に微笑みを

 「ブルドッグ顔」って、わかりますか?「ブルドッグ顔」とはブルドッグのように頬が垂れて口角が下がった顔です。口角が下がると、口もとは「へ」の字になるので、不機嫌な印象の顔つきに見えてしまいます。
 人間の筋肉は加齢とともに下がります。ですから、放っておくと、頬の筋肉も下がり、ほうれい線(小鼻から口元にかけてのシワ)が濃くなり、知らず知らずのうちに「ブルドッグ顔」になっていることがあります。
 「ブルドッグ顔」は、「この人、怒っているのかしら?」「不満があるのかも」などのマイナスの印象を与えてしまいがちになるだけでなく、声の印象まで不機嫌な感じ、暗い感じになります。
 あるタクシー会社では全社あげて「ブルドッグ顔撲滅運動」に取り組み、口角を上げて笑顔をつくり、声の印象も「笑顔」になるよう訓練しています。若い乗務員さんも定年間近のベテランドライバーも、「イー」の口で口角を上げて挨拶ができるよう練習をします。その会社は、地域で接遇No,1といわれるタクシー会社で、売上もNo,1です。
 先述の通り、鍛えれば頬の筋肉は引き締まり、徐々にブルドッグ顔が解消されてきます。乗務員さんたちは、笑顔でハンドルを握る役者となるのです。しかし、そのプロとしての笑顔をつくることで、心まで笑顔になっていくのです。
 マニュアルで決められた挨拶も、ブルドッグ顔と笑顔では印象がまるで違います。「決められた通りに言っている挨拶」から、「心がこもった挨拶」になるのです。
 お客様はタクシーに乗って乗務員の顔を見ないことはあっても、声を聞かないことはありません。「○○駅までお願いします」と言ったあとの返事が朗らかか、無愛想か。印象は天と地ほど違います。そして、それがそのまま会社の印象や評判になるのです。
 これは職種、業態問わず同じです。「ブルドッグ顔」を撲滅して、顔も、声も、心にも「微笑み」を。

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