F&Aレポート

物の受け渡し方 丁寧に見えるコツ

物の受け渡し方 丁寧に見えるコツ

 突然ですが、手元はその人の印象を左右する重要なパーツです。特に、ハサミやペンのように小さなものを受け渡すときに、手や指先の動きは目立ちます。鷲掴みにして、片手でひょいと渡していると、それだけでぞんざいな印象を与えてしまいます。

 接客研修の中でも「物の受け渡し」を指導させていただいたことがありますが、どうやって渡せばより自然で丁寧に見えるか、グループ学習をしていただくと大いに盛り上がりました。大げさなオーバーアクションは、相手に余計な気を遣わせることになるので逆効果です。自然なしぐさできれいに見えるコツをご紹介します。

1、ペンの渡し方

 ペンは片手で渡すのではなく、そっと両手を添えて、指先を揃えて渡すと、物を大切に扱う気持ちが伝わります。

2、ハサミやカッターナイフの渡し方

 危険なものは必ず両手で渡します。刃物は、切れる方を自分に向けます。

3、時計回りに回して、向きを揃える

 自分から見て時計回りに回して、向きを変えてから渡しましょう。「向きを変える」という一手間で印象はまったく違ってきます。物を手にとってそのまま渡すのではなく、いったん手元に引き寄せて向きを変えるだけで、しぐさがきれいに見えます。

4、指先を揃える

 手の所作は、指を揃えることで格段に美しく見えます。五本の指を揃えて指先までスッと伸ばしてみましょう。

5、重いものは軽やかに、軽いものは重々しく

 重いものを、いかにも重そうに持ったり、軽いものを軽々しく扱うのはスマートではありません。重いものは軽やかに、軽いものは重々しく両手で丁寧に渡すことで優雅な印象になります。重要書類や手土産などを渡すときにも同様です。