意思疎通の原則「聞き手の名前をつかう」そして「私たち」
朝礼やミーティング、プレゼンなどでも、意思疎通と共感を得る方法のひとつに、「聞き手の名前をつかう」ということがあります。
たとえ話の引用でも「たとえばAさんとBさんが…」ではなく、目の前にいる人たちの名前をあえてつかって「たとえば山田さんと、鈴木さんが…」と表現したほうが、聞き手の関心は高まりますし、イメージも具体的になります。
これは100人、1000人の集会でも同じ効果があります。
「今日は非常に有意義なパーティーとなりました。皆様からいただいたお祝いの言葉は、決して忘れず胸の中に大切に納めておきたいと思います」
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「今日は非常に有意義なパーティーとなりました。山田様のお祝いのおことば、鈴木様の励ましのおことば、ほかにも◯◯様、◯◯様のお話は、決して忘れず胸の中に大切に納めておきたいと思っています」
さらに「私たち」という主語は、効果的に使うことで一体感が生まれ共感が得られやすくなります。
「あなたは、廊下を走るべきではありません」
「生徒の皆さんは、廊下を走るべきではありません」
「私たちは、廊下を走るべきではありません」
この3つのメッセージの印象の違いを感じてみてください。「私たち」をつかうことで、話し手と、聞き手が同じ土俵にいるような気持ちになります。指示、命令されているのか、全員で為そうとしているのか。共感を得られるのは言うまでもなく後者でしょう。