F&Aレポート

日常の小さなイライラが体を蝕(むしば)む

日常の小さなイライラが体を蝕(むしば)む

 長引くコロナ禍で、ストレスを抱えながら生きている人が増加していると言われていますが、ストレスには大きく分けて2つあります。

 それは、「大きなストレス」と「小さなストレス」です。前者は「家族との死別」や「就職」といったライフイベントに関わるもので、後者は日常的に起こりうる小さなイライラです。たとえば、「満員電車での通勤」「マスクを着用せず大声で話をしている人」「シャカシャカと音漏れがしている隣の人のヘッドホン」などです。

「ストレス」というと一般的には、「大きなストレス」に注目されがちですが、実は日常的な「小さなストレス」の方が、心や体には悪影響を及ぼすというデータがあります。

 それは「頻繁に起こる」ことで、「取るに足りないこと」と捉えて、我慢する、見過す、やり過ごすなどで、しっかり対処していない(対処のしようがない)ことが原因のひとつ考えられます。

 多かれ少なかれ私たちは今、コロナ禍による生活の変化に順応しながら生きています。順応すること自体は必要なことで、素晴らしい能力なのですが、もし「イライラ」や「焦り」「怒り」を感じたら、それは否定せずに、まずはありのままの自分を受け入れ、認めてみましょう。「自分は今イライラしている」「余裕がなくなっている」と、気づけば気持ちを切り替えるきっかけもできます。

 私たちは、楽しいはずの旅行が実はストレスになる。など、嬉しい出来事がストレスになることだってあります。また、イライラのほとんどの原因は「人」である。ということも知っておくといいかもしれません。

 ちょっと休憩する、お茶を飲む、場所を変える、音楽を聞く、体を動かす、深呼吸するなど、自分に合った気持ちのリセット方法を見つけておくといいですね。自分自身がリラックスでき、集中できる状態であるかどうか、チェックする習慣つけてみましょう。

 今、あなたの心と体の状態は良好ですか?