「自己効力感」~あなたが「今年頑張ったこと」
あなたが「今年頑張ったこと」な何でしょうか?「表彰された」「資格試験に合格した」などの、高尚なことでなくても構いません。「毎日歩くようにした」「スマホを無駄に見る時間を減らした」「体重を管理した」などの側から見れば些細なことでもいいのです。
できれば箇条書きにして紙に書き出してみましょう。誰かに見せるためではありません。自分自身で納得するために書いてみるのです。頭の中で考えるだけでなく、実際に書き出すことで、客観的に見つめることができます。
「自己効力感」という言葉があります。「自己効力感」とは、簡単にいえば「自信」です。ある状況で結果をだすために適切な行動を選択し、遂行するための能力を持っているかどうかを認知するための言葉です。
「自己効力感」が高まると「優越感」が高まり行動できるようになります。逆に、「自己効力感」が低くなると劣等感が強くなります。自己効力感は「行動変容」を生み出すことにもつながり、自己効力感が高いと自発的に積極的に行動できるようになるといわれています。また、自己効力感の重要性はビジネス、人間関係、教育、予防医学など様々な分野で認められています。
似たようなイメージの「自己肯定感」という言葉がありますが、こちらはありのままの自分を肯定できる力です。失敗しても成功しても、自分を否定せず肯定的に受け入れられる力のことをいいます。一般的に「自己効力感」が高い人は、「自己肯定感」も高いといえます。
「誰かに認めてもらう」ことで自己効力感を高めるよりも、「自分自身で」高める方法を身に付けたいものです。一年の終わりに「今年一年頑張ったこと」を書き出す方法はその一助になるかと思うのです。どうぞ佳い年をお迎えください。