F&Aレポート

「笑い」が健康と強運を引き寄せる 2 ~「ハハハ!」と声を上げて笑ったのはいつですか?

「笑い」が健康と強運を引き寄せる 2 ~「ハハハ!」と声を上げて笑ったのはいつですか?

1、「笑い」が脳トレになる理由

 情報を一時的にメモし、何らかの作業を行うのが脳のワーキングメモリです。目の前の出来事や聞いた話の「何が面白いか」を考えるとき、ワーキングメモリが働きます。

 ダジャレで笑って脳が活性化するのは、掛詞の最初の言葉を脳にメモし、次に出てきた言葉と一致することがわかって、面白いと感じる。だじゃれの理解は、脳にとって共通要素を探す課題を解くのと同じです。

 反応を予想しながら物語を作り、言葉を選ぶ。笑わせる側の脳はフル回転で、脳の活性度は大。ダジャレを聞く側についても、身悶えするような大笑いなら、運動の指令を出す脳も働くので、活性度は高くなります。

 つまり、笑わせても笑っても脳トレになるのです。ただ、「布団が吹っ飛んだ」的な形式化されたダジャレは、課題を解くほどの作業ではないので、活性度は低くなります。

 単純な一発芸よりも、ひねりを利かせた落語、漫才、川柳で笑うほうが、脳にとっては難しい課題となり、脳トレはアップします。

* ダジャレなぞなぞ
(1) 亀がいつも持っている飲み物は?
(2) 子供でないと通れないドアってどんなドア?
(3) 大きなカブはどうやって食べたらいい?
(4) 食べるとおもわず笑ってしまう食べ物は?

2、年をとると笑いが減ってくる

 過去の経験から、脳はいろいろな笑いのパターンを学習しています。ネタを聞きながら「そういうオチが来ると思った」と予測してしまうのです。経験が豊富ゆえに、事前にオチを予測してしまうこともあり「予測」を超えづらくなっているのです。

*笑いながら学習すると記憶しやすい!

その表情をつくると、その気分になるといいます。面白い本を読むときには口角を上げると、より楽しく読めるというわけです。また、笑顔をつくれば「ドーパミン神経系の活動が増し、記憶力や学習力が高まります」。勉強は笑顔でした方が良いのです。

3、周りが笑うとつられて笑う

 目の前の人がニコニコしていると、つられて自分もニコニコしてしまう。これは、相手の動作や意図を写し取る「ミラーニューロン」という神経細胞が働いているからです。あくびが伝染するのも同じ仕組みです。

 ミラーニューロンの働きがあるから、家族や友達と一緒のときや、他の観客と一緒に寄せやお笑いのステージを鑑賞するときのほうが笑いは起きやすい。「最近笑ってない」という自覚のある人は一人の時間を減らすことです。ミラーニューロンの働きだけでなく、仲間や家族と一緒にいるときは、絆ホルモンといわれるオキシトンの分泌量が増え、ドーパミン神経を刺激するので、より一層笑いやすくなります。家族や仲間とおしゃべりをし、笑い合うことはそれだけで立派な脳トレになるのです。

4、失敗したときは「マーフィーの法則」で笑い飛ばそう

 「マーフィーの法則」とは、「起こってほしくないことに限って起こってしまう」、あるある法則で、日常でよく起こる悪いことを、ユーモラスな法則としてまとめたものです。

 失敗したときは「マーフィーの法則を見つけた」と思い、笑ってしまいましょう。失敗を笑いに変えて「この世の中を動かす根本法則に気づいた」と、得した気分になりましょう。マーフィーの法則はたとえば下記の通りです。

「食パンを落とすと、必ずバターを塗った面が下になる」
「修理の人が来たときに限って、家電製品がちゃんと動く」
「スーパーのレジで自分が並ぶ列は必ず遅くなる」

こたえ(1)コーラ(甲羅) (2)自動ドア(自動) (3)カブりつく (4)おかし

参考資料:日経おとなのOFF