雨音のオノマトペ 日本人の感性
昔「雨音はショパンの調べ」という曲が大ヒットしました。「雨音」も「ショパン」も日本人が好むものと言われていますが、「雨音はベートーベンの調べ」なら、ずいぶん趣が変わってきますね。ところで、この「雨音」ですが、日本にはたくさんの「オノマトペ」があります。「オノマトペ」とは擬態語、擬音語のことで、「ドキドキ」「ガラガラ」「ワンワン」など、感情や状態、動物の鳴き声などを短い音で表す言葉です。雨の季節です。前回の「雨のことわざ」に続いて、「雨音のオノマトペ」をご紹介します。シンプルな表現でも、それぞれの雨のイメージがあります。
<雨粒の大きさを感じてみてください>
・ ぽつぽつ ・ぽつっぽつっ ・ぽつりぽつり ・ぽつんぽつん・ ぱらりぱらり ・ぱらぱら ・ばらばら・ ぽとぽと ・ぽとりぽとり ・ぽてっぽてっ ・ぽてぽて ・びしょびしょ
<雨の降りかたはどうでしょう?>
・ さーっ ・ざーっ ・わーっ ・パー
<雨に伴う感情は?>
・ しとしと ・しっとり ・しとっ ・しょぼしょぼ ・びしょびしょ ・しおしお・ じとじと ・じとっ ・じっとり ・じめじめ ・じくじく ・じみじみ
<強い雨です>
・ ざあざあ ・どしゃどしゃ ・ジャージャー ・びちょびちょ ・ざんざざんざ
<雨に濡れました>
・ ぐっしょり ・べったり ・べちょべちょ ・じっとり ・びっしょり
オノマトペひとつで、雨の降りかたや、雨の状態、そこに伴う快感(不快感)まで表現することができます。梅雨の雨はあなたにとって、どんな風に聞こえるのでしょうか?