ペットボトルにストローを
ペットボトルにストロー挿して飲むなんて、抵抗のある人もいるかもしれませんが、これはマナー(特に女性のしぐさにおいて)だけでなく、白い歯の着色を防ぐという点についても理にかなったことなのです。
最近は、会議や会合などで提供される飲み物はほとんどペットボトルです。飲み残した場合は持ち歩けるし、からになればポイと捨てればいいのでとても合理的です。
ただ、ペットボトルに直接口をつけてラッパ飲みをする女性の姿は決して美しいものではないとされています。「女性」と限定すると、現代のジェンダーフリー(性による社会的、文化的差別をなくすこと)社会では、些か咎められそうな気もしますが。元来、日本女性の所作として、「のど元を見せる」ことは慎ましくない、下品な行為とされていました。
大ジョッキを持って生ビールをグイグイ飲む女性の姿が、元気で微笑ましく感じられることもあるのですが、それもやはり場所や状況、年齢やスタイルにもよるでしょう。
ストローを使えば、のど元を見せることもなく、うつむいた状態で飲むことができます。ペットボトルに口をつけて、のど元を見せて豪快に飲む姿と、ストローを使って飲む姿が、どれほど印象が違うかイメージしてみてください。和服を着た場合は、その印象のちがいは歴然とします。
ストローを使えば、口の中で飲み物が広がらないので、お茶や、コーヒー、紅茶といった嗜好品の歯への着色を防ぐことができます。温かいものをストローを使って飲むのは難しいようなら、冷たいものだけでもストローを使いたいところです。グラスの飲み物や、缶コーヒーなどもストローで飲むことをおすすめします。また、これからの季節、ペットボトルに直接口をつけると雑菌が繁殖しやすくなります。
マイストローを常にバッグにしのばせておくのも良いのではないでしょうか。