アップアップ読解力9 日常会話に活かす
読解力は、日常の会話にも力を発揮します。読解力があるということは他者の考えを読み取り、理解する力があるということです。
会話がトンチンカンでうっかりしている人、話を聞いていない人、理解力のない人などと思われていた人も読解力をつけることで十分に挽回できると思われます。
もっと意識的に読解力を会話に活かしてみてはどうでしょう。もちろん、会話は論理的に構成されていないので、書かれた文章のようにはいきません。文章の場合は文中で説明されることが、会話では状況の中にあります。それゆえ、会話では文章の読解よりもずっと複雑な要素を持ちます。会話を円滑にするためにも読解力は役立ちます。(「頭がいいの正体は読解力」 樋口裕一著 幻冬社新書)
1、何に反対しているかを考える
文章では、何に反対しているかはほとんどの場合、文面に表れます。知識不足でそれを読み取れないことがない限り、ほぼわかるはずです。しかし、会話の場合にはそうはいきません。互いにわかりきっているから、それを口に出さないことがあります。口に出してしまうと支障があるため、あえてぼかしていることもあります。
<練習>
以下のような発言があったとする。発言した人は、何に対して反対しているのでしょうか。このような発言に対してあなたが同意もしくは、反対するとすれば、どのようなことを語るべきでしょうか。