「新しい生活様式」#コロナで変わるビジネスマナー 2
コロナの影響で、あっという間に変わった世界の常識のひとつに「マスク着用」があります。以前、欧米人の大半は「なぜ日本人はいつもマスクで顔を覆い隠しているのか、不気味だ、忍者みたい」と言っていました。欧米では一般的には、口元を隠すしぐさはNo goodです。日本女性が笑う時に手で口元を隠すことでさえ不自然とされています。
それがわずか数ヶ月の間に一転しました。今や欧米でもどこでも、世界中でマスク着用は当たり前、むしろマナーでありエチケットになっています。
日本では「接客業はマスクをしない」「来客対応の際にはマスクは外す」というのが鉄則でした。以前、私が勤務していたデパートもマスクは厳禁。風邪をひいてもマスク着用での接客は許されませんでした。それが今やどうでしょう。オフィスでも、飲食業の接客も「マスクをしていない方がおかしい」という風潮になっています。
世界の常識はあるとき一気に変わるものなのだということと、それほど新型コロナウイルスの影響は、「悪魔的」に大きいのだとつくづく感じる次第です。
さて、このマスク着用で注意したいのはコミュニケーションです。マスクをしていると、「表情」は暗く、「話し方」は声のトーンが下がり、抑揚がなく、滑舌が悪くなりやすいのです。これは、マスクのせいで表情筋を動かさない(動かしにくい)ことが原因です。
できれば、マスクをしていても「目が笑っている」と他人が感じるぐらい、?の表情筋を動かし、口角を上げるようにしたいものです。話すときは口を開けて、ゆっくりと話す。透明なマスクをつけているつもりで会話をしてみましょう。マスクをしていることが、マイナスの印象にならないように努めたいものです。