F&Aレポート

祝電は大人のツール?

 今や電話はもとよりSNSも普及し、いつでもどこでも手軽にメッセージを送ることができる時代です。しかし、結婚式や祝典などにメッセージを送る場合は、今でも「祝電」が主流といっていいでしょう。

 先日の講座で、祝電を利用したことがあるかどうか質問すると「ない」と答えた人が大半で、「ある」と答えた人は「会社の業務で送ったことがある」「友人の結婚式のときに1回だけ送った」という少数派でした。

 よく考えてみれば、祝電は「人生の節目」に利用するものだとすると、その「節目」を経験するには、ある程度の人生経験が必要なのかもしれません。いわゆる「大人」のツールです。馴染みの薄い、祝電の意外なルールをご紹介したいと思います。

句読点をつけない

 喜びが切れたり、終わったりしないようにという思いから句読点はつけません。現在では読みやすくするために、あえて句読点をつける場合もありますが、本来は「句読点はつけない」ものです。

「気付」(きつけ、きづけ)という表現

 会場に送る際には「○○ホテル気付 ○○様」という表記になります。「気付」は、立ち寄り先という意味と、「この方に渡していただくよう気づいてくださいね」という意味があります。「○○気付」までが送り先になります。時々「着付け室」の「着付」と表記した誤ったケースを見かけますので気をつけましょう。

忌み言葉に注意

 結婚式に限らず喜びごとには、「終わる」「戻る」「切れる」「死ぬ」などの忌み言葉は避けましょう。

 失礼がないようにという以前に、心が届くメッセージを送りたいですね。