F&Aレポート

拍手は最大の賞賛・承認のサイン

拍手は最大の賞賛・承認のサイン

 研修の際に、「誰かが発表したら必ず拍手を送る」というルールを私は設けています。拍手がなくても進行上は問題ないのですが、拍手をする方が場が盛り上がり、一体感が生まれます。また、勇気を出して発表した人にとっても拍手は、ほっとさせる効果があります。このように、拍手は相手に対する「敬意」であり、「賞賛」「承認」という意味があります。

 調べてみると、もともと「拍手」は神道と深い関係があるそうです。ウィキペディアによると、次のような解説があります。

 両手を合わせ、左右を開いたあとに再び手を合わせる行為。通常手を再び合わせる際に音を出す。音を出す理由は神への感謝や喜びを表すため、願いを叶えるため神を呼び出す、邪気を祓うためといわれます。

 魏志倭人伝には、神、人を問わず貴いものに拍手をし、古代人は挨拶のときに拍手をすることで手の中に武器を持っていないこと、すなわち敵意のないことを示し、相手への経緯を表したという説もあるようです。

 拍手には、両手を合わせる際に指先までぴったり合わせる作法と、意図的にずらす作法があります。ずらす理由は、「音を良くする」「不浄の手と合わせない」「教派のちがい」などがあるようで、右手を左手から一関節分下にずらすようにします。

 左右をずらすと音は大きくなりますが、極端に大きな音をさせるのは品性にかけます。また、大声で笑いながら口を開けて拍手をするのも美しい姿とは程遠いものです。

 古代から「敬意、賞賛」の意を示すものとして行われてきた「拍手」で、お互いに気持ちの良い心の交流がなされると良いですね。