女性版クールビズ~オフィスカジュアルについて
オフィスでは、ゴールデンウィークが明けてクールビズが主流となりました。多くの企業や役所でノーネクタイ、ノージャケットのスタイルを見かけます。そんな中、女性のクールビズについて質問がありました。多くの女性は、男性のようにスーツを着用しているわけではないので、男性に比べれば通年カジュアル寄りのスタイルです。そのため、クールビズになると、カジュアルになり過ぎてだらしがない服装になってしまうのではないかと…。いうまでもなくクールビズの目的はカジュアルではなく「エコ」です。女性版クールビズについて整理してみましょう。
1、信頼を得られる身だしなみ
身だしなみは第一印象の形成に大きく影響します。相手に信頼感を与え、円滑に仕事を進めるためにも「他人目線」で自分の身だしなみを見直してみましょう。
おしゃれは「自分基準」、身だしなみは「他人基準」です。他人に不快感を与えることのない装いで、自分の印象だけでなく、会社の印象もより良いものにしましょう。
2、トップス(上衣)
会議、面談、食事をするなどのシーンでは、座って向き合う時間が長いので、トップスの印象が大きいことを認識しておきましょう。
清潔感や機能性を重視するなら、襟のあるものを着用するのが原則です。ブラウス、シャツ、ポロシャツ、プチハイネックなどは、不必要な露出を抑え、機能的で清潔感があります。逆にTシャツ、カットソー、ニットなど、襟のないものは、カジュアル色が強くなり「遊び着」の印象が強くなることもあります。
また、ベーシックなジャケットを常備しておけば、急な来訪や訪問にも役に立ちます。自社がクールビズでも、訪問先はクールビズではないというケースもあります。その際は、先方に合わせて上衣を羽織るなどの配慮をしたいものです。
3、ボトムス(下衣)
パンツよりもスカートがフォーマルです。(少し前までは、女性のパンツスタイルは認められていない企業もありました)スカートは膝丈を基準に、短か過ぎないものを選びましょう。ソファーなどの低い椅子に腰掛けるときにスカート丈が気になります。スカートかパンツかは、仕事の内容にふさわしいものを選びましょう。
トップス同様に、白、黒、紺、グレーといったベーシックな色を選べば、オフィスで悪目立ちしません。また、スッキリとした印象にするためには、スカートでもパンツでも、自分の体型に合ったサイズを着用することが重要です。
4、足元への気遣い
今年は、ミュール(つっかけやサンダルなどの、かかとのない靴)が大流行していますが、基本、オフィス内では禁止です。オフィス内でミュールを履くとパタパタと音がして集中できないという人もいます。他社を訪問する際や式典等にも、ミュールはふさわしくありません。また、足元は無地で自然な肌色のストッキングを着用し、靴はローヒールか中ヒールを選びます。
ソックス、スニーカーは、仕事の内容によっては認められるかもしれませんが、いわゆる「ナマ足」は、ビジネスの場にはふさわしくありません。
5、汗対策、透けない対策
いずれにしても薄着になることが多いので、下着の色柄にも配慮し、透けないよう夏用のキャミソールなどを着用しましょう。汗対策を兼ねたものなら、着用することで涼しさが増します。汗ばむ季節なので、着替えや制汗剤などを常備し、汗の臭いにも気を配りましょう。香りは見えない身だしなみと言われていまます。
その他、メイクは頬紅、口紅、アイシャドーなどの色づかいをナチュラルにし、過剰なまつげエクステ、つけまつげは避けましょう。厚化粧もノーメークもNGです。
女性の身だしなみは、男性に比べるとかなり項目が多くなりますが、気になる場合は、社内の意見も取り入れながら規定を見直す、改定されるなどの対策をお勧めします。