F&Aレポート

「怒り」の棚卸し 私はどんなときにイラっとしやすいのか?

「怒り」の棚卸し 私はどんなときにイラっとしやすいのか?

 「怒り」や「イライラ」という感情は、喜怒哀楽の適度なバランスに欠かせない感情(脳の反応)のひとつですが、ひとつ間違えば人間関係を悪くし、家庭や職場を破壊してしまう原因にもなりかねません。そんな感情とどうつきあうか?その反応をどう受け止め、どう対応するか? を考えることは、怒りに振り回されず、自分自身の状態(感情)をいつも良い状態にキープすることにもつながります。

 「思い通りにならない現実」「突然、不運なことが起きる」など、怒りの原因は、いつも他者にあるようにも思えます。しかし、同じ現象でも怒るときと、怒らないときがあります。たとえば以下(1)(2)の場合はどうでしょう。

(1)目の前にいる相手による失礼な言動

 相手があなたに「そんなに食べると、また太るよ!」と言ったとします。その相手が夫/妻、同僚であったら、あなたは怒りという反応に出るかもしれませんが、もしそれが、大人の口調を真似たかわいい子供のジョークだったら?怒るどころか、笑いたくもなるかもしれません。

(2)突然駐車して、道をふさぐ車

 車の運転中、前方の車があなたの行く先をふさいで駐車してしまったら?急いでいるのにこんなことをされたら誰でもイライラします。でも、その車は道端で倒れた急病人を助けようとして止むを得ずそこに駐車している!ということに気づけば、あなたのイライラは激減し、瀕死の急病人の安否を気づかうことにもなります。

 私たちは同じ現象でも、怒るときと怒らないときがあります。その違いは「状況と、相手に対する『理解』」です。状況や相手の心情、事情などを理解できていれば怒らずにすみます。あなたはどんなことで怒りを感じやすいですか?状況を思い出して整理してみると、自分の怒りの傾向が見えてきます。そうすれば、不要な怒りに振り回されることが少なくなるようです。一度、自分の「怒り」「イライラ」を棚卸ししてみませんか?

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