F&Aレポート

「つくり笑顔」は、最高のおもてなし

「つくり笑顔」は、最高のおもてなし

 「つくり笑顔」と聞くと、不自然なもの、あまり良くないもの、というようなイメージがありますが、どうやらそれは違うようです。

 接遇・マナー講座では、笑顔の重要性が説かれます。対人関係における笑顔の効果だけでなく、笑顔になっている自分自身の心や体、脳にまで、いい影響があるのだと言います。特に、接客サービス業に携わる人は、笑顔は必須の仕事力ともいえるでしょう。

 その「笑顔」ですが、もちろん心から愛情と信頼の溢れる笑顔が常にできれば、それがベストなわけですが、私たち人間は聖人君子ではないわけですから、そのような自然な笑顔ができるときばかりではありません。

 体調が優れないこともあれば、気分が落ち込むこともあります。そんな心や体の不調は、知らず知らずのうちに表情に表れてしまうものです。だからといって、不調の表情でお客様をお迎えする、または仏頂面でもくもくとデスクワークをすると、仕事も人間関係も上手くいくはずありません。

 「つくり笑顔」というのは、「相手のことを思って」、「相手のために」つくる気遣いであり、思いやりなのです。自分を押し殺して、目の前の人のために笑顔をつくる。これは「最高のおもてなし」と言えるのではないでしょうか。

 たとえ「つくり笑顔」であっても、その笑顔で安心する人もいるでしょう。また、最初は「つくり笑顔」でも、そのうちいつの間にか「本当の笑顔」になっていることもあるでしょう。私たちの脳は騙されやすいと言われます。「つくり笑顔」であろうと、「笑顔」であろうと、口角がキュッと上がった笑顔は、脳は「笑顔」だと認識し、笑顔のホルモン(脳内伝達物質)が分泌されます。さらに、前頭葉が刺激され、気持ちのリセットができ、いいアイデアが浮かびやすくなります。そうなると、物事がプラスの方向に回り始めるのです。「つくり笑顔」を活用して、自分と自分の周囲をどんどん幸せにしていきたいですね。

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