1月20日は大寒ですが、2月3日節分(立春の前日)までの15日間を大寒と呼ぶこともあります。大寒は一年で最も寒さが厳しい時期で、冬から春への移行期と言われます。
今日が大寒の初日なら、2月3日の節分が大寒の最終日ということになります。
昔から「大寒に汲んだ水は腐らない」と言われ、ざっと記しても次の通り、寒の時期ならではの食文化や行事があります。
- 寒仕込みの酒、醤油、味噌
- 寒卵、寒蜆、寒海苔
- 寒稽古、寒中水泳
厳しい寒さが菌の繁殖を防ぐとされ、大寒の水はきれいで質が良いといわれていました。
「寒の水」は晩冬の季語にもなっています。また、寒さが極まる中の水は神秘の力があると信じられていて、飲むと体に良いとされ、その水で酒や味噌を仕込むだけでなく、餅をつく、布を晒すなども良いとされていました。
スーパーなどでは「寒仕込み」と、銘打った特別な商品が並んでいるのを見かけることもあるでしょう。お値段はややお高めになっているかもしれませんが、寒の時期ならではのプレミアム商品といったところなのでしょう。
節分で大寒が終わり立春を迎えると、季節は「三寒四温」。寒い日が三日続いて、暖かい日が四日続くと言われる通り、次第に寒い日よりも暖かい日が増えていきます。
また、徐々に日も長くなり春の訪れを肌で感じることができるようになります。
暦の上では春が来るまであと15日です。「寒の水」のパワーを借りて、心身ともに健やかに春を迎えたいものです。