「電話」は、古くて新しいコミュニケーションツール
先日、新入社員フォローアップ研修をしました。これは、4月の入社時に新入社員研修を受講した人達が、半年間の社会人生活を終えて、自分自身の仕事の進め方やモチベーション、働き方を見直すというというものです。
最も驚いたのは、入社時とちがってそれなりのビジネス会話ができるようになっていることです。ビジネス会話といっても特別なことではなく、初対面の人同士で、自ら名刺交換をして近況や仕事のことを話すことができるという程度のことです。
そんな当たり前のことでも、社会人なりたての4月の段階では、この雑談めいた一種の「社交」ができなかったのです。今では、受け答えも社会人らしくなっていています。一人でスマホを触って黙り込んでいる人はいません。ほんの半年前は誰かに話しかけられない限り、コミュニケーションの扉を開く人は皆無に近かったのに、すごい進歩です。
そんな彼らにフォローアップ研修の中で「最も課題を感じている仕事は何か?」と聞くと、多くの人が「電話応対」と答えました。メールやビジネス文書の作成よりも、電話での受け答えや、独特の言い回しが苦手だというのです。今でも、目の前の電話が鳴るとドキッとするとか……。
彼らは言うのです。物心ついたときから、友人とのコミュニケーションは主にメールやラインなので、電話で直接会話をすることは非常に難しい。まして、目上の人や外部の人との電話でのやりとりは、どうしていいかわからなくなる。できれば電話に出たくないと。
これが今どきの新入社員のホンネなのでしょう。電話はコミュニケーションツールとしては古い機器だと思いますが、若い人達には新しくて手強い機器なのです。そこのところを理解して、今後の指導や育成にあたりたいところです。あらためてエールを送ります!
入社半年の社会人1年生、応援しています!がんばれー!!