バッグの中身~サッチャー女史の魔法のハンドバッグ
イギリスの元首相サッチャ―女史といえば、世界から「鉄の女性」と言われるほど、強いイメージのある女性ですが、「彼女ほどエレガントで気遣いができる素晴らしい人はいない」と、安藤優子さん(キャスター)は雑誌の中で、そのエピソードを紹介しています。
1986年東京サミットのとき、安藤さんはサッチャー氏にインタビューをされました。その際、サッチャー氏は連日激務に追われる事務方のワーキングルームにやって来て、労いの言葉をかけたそうです。一国の首相が直接労いの言葉をかけに来てくれた!それだけでも、スタッフは感動するのですが、会談終了後には、サッチャー氏の席に一枚のメモが残され、そこには「皆さん、本当によく頑張ってくれましたね、本当にありがとう」という直筆のメッセージがあったそうです。さらにスタッフの部屋には、サンドイッチが届けられました。首相という立場にありながらも、こうした心遣いを欠かさないことに一同、感銘を受けたという話しです。
サッチャー氏が持ち歩くハンドバッグには、いろんなものが詰まっているそうです。首脳会談の資料、化粧道具、感謝のメッセージを書く為の小さなメモ用紙など、その時々に必要なものが全て揃っていて、いつからか「サッチャーの魔法のハンドバッグ」と呼ばれるようになったとか。首相ほどの立場の人なら、持ち物などは、すべて秘書任せという人も珍しくないと思いますが…。
インタビューの際も、インタビュアーが聞きたいことをすぐに察知する。人が何を求めているのかを常に考え続ける能力に長けて、努力を惜しまなかったからこそ、長くトップリーダーでい続けることができたのではないかと、安藤さんは語っています。
ところで、今日あなたのバッグにはどんな物が入っているのでしょう。