天気によって声の音程を変えましょう!
「春に三日の晴れなし」と言います。これは、春は晴れの日が三日も続かないこと。周期的に天気が変わることを表しています。最近の天気をみても、それはまさに言い得ているといえます。春らしい陽気の翌日には、寒の戻りでクローゼットの奥にしまいかけた冬のコートを引張り出したり、花冷えや花嵐で思いがけない寒さに見舞われたり、春は気温の変化の多い時期です。
私たち人間は以外にも、こんな天気の変化に気分が左右されやすい生き物です。
天気によって、暗い気持ちになったり、モチベーションが上がりにくいということはありませんか?
そこで、「天気によって自分の声の音程を調整する」という、見えないおもてなしをご紹介します。
たとえば、曇っている日や雨の日には、意識して口角を上げ、地声の音程よりも若干高めに声をだします。そうすると明るい印象になり、自他ともに心地よく聞こえます。
晴れている日に比べて、曇りや雨の日は声の抑揚が湿気に吸収されて、普通に話すと益々暗く感じられるのです。これは、電話の時も同じです。電話では、普通通りに話すと、抑揚が電話機器に吸収されて、平坦な話し方(一本調子な喋り)に聞こえます。
トーンや抑揚、音量は状況に応じて変える必要があります。天気だけでなく、屋外か室内か、室内であれば部屋の広さや相手との距離などで、聞こえ方は異なります。状況に関係なく自分の慣れた声の出し方で話していると、恐らく相手は聞き取りづらいでしょう。
そうはいっても、声帯だけで声の大きさの調整をするのは難しく、喉を痛めてしまいます。日頃から、腹筋を意識して、腹式呼吸で自分の体内を響かせて声を出すという訓練も必要です。
さあ、今日の天気。あなたはどんなトーンで思いを伝えますか。