「時間がない」を言い訳にしない
当たり前のことですが、誰にとっても一日は24時間です。どんな人にも平等に時間はあります。だから時間は「ある、なし」ではなく、「つくるか、つくらないか」です。つくろうとしない限り、時間は生まれてきません。もとキャスターの野中ともよさんは著書の中で、次のように言っています。<時間は川の流れのようなもの。人間は、それぞれが自分のボートに乗って、時間という川を下っているようなもの。ボートは、自分でオールを漕がない限り、川の流れに乗って、どんどん下流へ流されていくでしょう。自分でオールを漕がない限り、あなたは時間に流されていきます。でも、自分でオールを漕げば“あそこに面白そうな島がある、行ってみよう”という具合に自分の人生が操れるようになります。けれど、どの島に寄るのも面倒くさい、一番ラクな方法がいいわ、という人は、ただ流れに身を任せることもできます>。さらに<今は、居ながらにして、テレビやネットで、旅情報もあれば、グルメ情報もある。スポーツ観戦もできる。結構な情報に触れている気がするし楽しめます。何もしなくても一日は流れていくのです。そのように川の流れの中で通りすぎる島の表面だけを見て、自分からその島に降りて行くことをしないでも生きていくことはできます。オールを自分で漕ぐか、何もしないで流れに身を任せるか>
時間の川を自分で漕ぐか、ただ流されるかは自分で決められます。そして、その結果も誰かのせいにしたり、環境のせいにするのでなく、自分で責任を負うのです。
セット習慣のススメ
知人に「毎朝歯磨きをしながらスクワットをする、さらにそのときに口角を上げて表情筋も鍛える」ということを、長年の習慣にしているユニークな女性がいます。どんな様子なのか想像すると、少し笑ってしまいますが。ただ、そのわずかな時間の積み重ねの効果は、引き締まった体型と、年齢を感じさせない笑顔に表れています。
「時間がない」と嘆く人におススメめ習慣は、まさにコレ。歯磨きをする、トイレに行く、パソコンを立ち上げる。普段自然に行う営みの前後で、習慣づけたい何かをセットで行うのです。英単語を憶える、筋トレをする、周囲を片付けるなど。毎日していることとセットにすることで習慣付けになり癖になります。
仕事に限らず、「時間がない」は言い訳にはならないこと。耳の痛い話ではありますが、「一日5分」でも続けることが大事。継続はチカラなりです。
オールを自ら漕いで、人生の宝島に上陸できるといいですね