マイナスことばのスパイラル
言葉が脳に伝わるときに2つの働きがあるそうです。
一つは、「人に言った言葉と自分に言われた言葉の区別がつかない」ということ。これは、たとえば「きれいですね」と人に言ったとしても、自分の声を自分の耳で聞いているので、脳は「自分がきれいと言われた」と思い、きれいホルモンを出し始めるのだそうです。
もうひとつは、「否定語を解しない」ということ。たとえば、「レモンを想像しないでください」と言っても、レモンを想像してつばが出てしまいます。
人には「思ったことを現実化させる力」があります。また、日本では太古の昔から「言霊信仰」があり、「言った言葉は本当になる」と言われてきました。
運のいい人は、この法則をよく理解していて、自分に起こってほしくない言葉は使いません。「バカ、ダメ、できない、無理、才能がない」なんて言葉は、自分にも人にも言いません。そして「できる、大丈夫、素晴らしい!」というような励ます言葉を使います。これは、口に出すだけでなく、メールなどの文字にするときも同じです。文字を読むときに、人は目から入った情報を、頭の中で音声に変換して脳に伝達するからです。これを昔の人は「文字霊(もじだま)」と呼び、「言霊」と同じように現実化させる霊力があると信じていました。
「遅れない」よりも「間に合う」。「失敗しない」よりも「上手くいく、成功する」といった具合です。そうすることで、自分も相手も元気になりやる気が出るのです。
プラスの言葉を使うことで、自然にそのような方向に物事が進んで行くのです。言葉を変えることで現実は、プラスにもマイナスにも変わり始めます。