F&Aレポート

「お辞儀と挨拶は、人生のパスポート」

 日本を代表する小説家の一人、吉川英治氏は次のような言葉を残しています。

「この人生は旅である。その旅は片道切符の旅である。往きはあるが、帰りはない。この旅で様々な人と道中道連れになる。それらの人と楽しくスムーズにやっていくには人生のパスポートが大切だ。それはお辞儀と挨拶である。いわば人生のパスポートである」

 海外への渡航に必要なパスポート。パスポートは自分自身を証明するものでもあります。人生という旅の途中で、多くの他者と渡り合い、関わり合いながら、良い関係を構築することは、すなわち、他者を受け入れ、自分自身を理解してもらうこと。それらがうまくいくことは幸せな旅(人生)になるということ。そこに欠かせないパスポートとなるのが、お辞儀と挨拶なのだということです。

 パスポートがないと渡航できないように、お辞儀と挨拶なしで他者と良い関係を築くのは不可能でしょう。ここで気になるのは、ただの「挨拶」だけではなく「お辞儀」がセットになっていることです。

 お辞儀には、黙礼(目で挨拶をする)、会釈(15°)、敬礼(30°)、最敬礼(45°)など、形式はさまざまありますが、挨拶に「心」を込めることで、自然にお辞儀の形は決まるものだと思います。

 パスポートを持っていれば自由に海外に行けるように、「お辞儀」と「挨拶」が身についていれば第一印象も良く、人間関係の第一関門は突破できるでしょう。

 なお、実際のパスポートに更新日時があるように、身についた「お辞儀」と「挨拶」も、時には見直す必要があるかもしれません。

 あなたの「人生のパスポート」は有効でしょうか。

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