F&Aレポート

「ください」か「下さい」か?

「ご確認ください」が正しいのか、「ご確認下さい」が正しいのか。

 そんな風に迷ったことはありませんか?その場の雰囲気で、なんとなく使い分ける人も少なくないはずです。これが個人のブログやメールなら、特に問題ないのですが、企業のホームページや、株主やお客様向けのご案内になるとシビアです。

 そもそも「ください」には、2種類あります。

  1. 「ご覧ください」「お越しください」(補助動詞:英語ならpleaseの意味合い)
  2. 「商品を下さい」「水を下さい」(くれという動詞:英語なgiveの意味合い)

 上記の通り、pleaseのときには、ひらがな表記。Giveのときには漢字表記が正しいとされています。手書きの際はもちろんですが、パソコン入力の際には、自動で変換されることもありますので注意したいところです。

 では、「いただく」「頂く」はどうでしょうか?こちらも意味は2通りあります。

  1. 「提出していただく」「お送りいただく」(補助動詞)
  2. 「お土産を頂く」「昼食を頂く」(動詞)

 1は補助動詞です。動詞にくっついて「何かしてもらう」という意味で、「ください」と同様に「ひらがな」表記になります。

 2は動詞の「食べる」「飲む」「もらう」のへりくだった表現=謙譲語です。この際は漢字表記の「頂く」となります。

 「食べる」「飲む」「もらう」は、「○○を頂戴する」の「頂」を使うと覚えておくと、わかりやすいかもしれません。