あなたは日本語ペラペラですか 11 語彙・読解力検定1級模擬演習 辞書語彙より
■提示されている語句の用例として最も適当なものを(1)~(5)のうちから選びなさい
[1]当意即妙
(1)そんな当意即妙な発言は、その場の状況を無視したものだ
(2)この教科書を読んだら、現在の経済事情が当意即妙に理解できる
(3)新しい電化製品を見ると、思わず当意即妙で買ってしまう
(4)彼は親切なだけでなく実にしっかりしていて、まさに当意即妙だ
(5)形式にとらわれることのない、当意即妙な対応が期待されている
[2]気炎を上げる
(1)勉強せず遊びにばかり気炎を上げる娘を、父はどなりつけた
(2)祖母は100歳を越えているが、焼き肉やステーキに気炎を上げている
(3)勇ましく気炎を上げている彼も、権力の前では急におとなしくなる
(4)医者は患者に対して気炎を上げるときが、一番心苦しいそうだ
(5)気炎を上げるまでもなく、嘘をつかないことは社会人として常識だ
[3]切り口上
(1)ユーモアを交えた店長の店じまいの切り口上は、毎晩23時過ぎに始まる
(2)たとえ黙っていても、切り口上な思いは必ず通じるはずだ
(3)卒業式でもらった後輩たちの切り口上は、今も私の宝物だ
(4)切り口上で挨拶しても、本当の思いは伝わらない
(5)切り口上なお祝いの言葉に、涙を流して感じ入った
[4]交々
(1)かわるがわる
(2)かえすがえす
(3)あちらこちら
(4)なんだかんだ
(5)おそるおそる
[5]死命
(1)飢餓のために命が危うくなること
(2)生きるか死ぬかの大事なところ
(3)完治することが難しい病気
(4)統治者が臨終の際に発する命令
(5)悲劇的で過酷な運命
[1]当意即妙 正解(5) その場に応じて、機転を利かせた対応をすること。もとは仏教用語の「当位即妙」で、「何事もそのままで妙(たえ)なる働きをする」ということに由来する
[2]気炎を上げる 正解(3) 「気炎を上(揚)げる」は「勢いのいいことを盛んに言う」という意味。「気炎万丈」「怪気炎を上げる」「赤い気炎を上げる」などの形でも使われる
[3]切り口上 正解(4) 「切り口上」は一語一語区切りをつけて言う口上(=喋り方)で、そこから「形式ばった話し方」という意味になる。関連して「前口上」「逃げ口上」なども覚えておきたい
[4]交々 正解(1) 「交」には「互いに」「かわるがわる」という意味がある。「交々」は「こもごも」と読み、「かわるがわる」という意味。「悲喜交々」は頻繁に使われる
[5]死命 正解(2) 「死命」は「死と命」、すなわち「生きるか死ぬか」「死命を制する」などと使う