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玄関での振る舞い[脚下照顧](きゃっかしょうこ)

特集 玄関での振る舞い[脚下照顧](きゃっかしょうこ)

[脚下照顧](きゃっかしょうこ)この4文字は、禅寺などで見かけることがあります。足元に気をつけるだけでなく、履物の扱いが人柄をも左右することを忘れてはならないという意味です。訪問した際、招待した際の心得を振り返ってみましょう。

1.なぜコートを玄関先で脱ぐか
 コートや手袋などの防寒具類は、外のほこりが付いたものと見なします。また、外の「気」をまとっているものという見方をする人もいます。そのため、玄関に入る前に外し、ホテルなどでは、会場には持って入らずクロークに預けるのがマナーです。外のほこりや「気」(慌ただしい雰囲気など)を室内に持ち込むことは失礼であると心得ましょう。玄関では、コート類を外して片手にまとめ、身だしなみを整えてから呼び鈴を鳴らします。

2.玄関での靴の脱ぎ方、納め方
 訪問先の方が、せっかく迎えに出てくださったのに、玄関に入ってすぐに背中を向けるのは避けたいものです。次の要領で靴を脱ぎましょう。
(1)玄関に入ったままの向きで靴を脱ぎ、上がります。
(2)体全体が入り口に斜めになるように向き直ってから、ひざまづきます。(迎えてくださっている方に背中を向けないようにします)
(3)靴の向きを反対にしてそろえます。
 また、脱いだ靴は扉口から遠いところ(下座寄り)に置きます。数人で訪問する場合は、最後の人が靴を揃えましょう。

3.手荷物の扱い
 もてなす側は、お客様の荷物を率先して預かりましょう。その際、「お持ちしましょうか?」ではなく「お持ちしましょう」と声をかける方がスマートです。

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