「若者のシュウカツ」というと、「就職活動」や「就活」をイメージする人が多いと思いますが、「就活」ではなく、「終活」です。その名も「Deathフェス」。
渋谷で6日間にわたり開催されましたが、報道機関によると20代、30代を中心に4,000人以上もの人が集まったそうです。
ただ決して、生きることについて後ろ向きのイベントではなさそうです。
ラテン語の「メメント・モリ」(「死を思え」「いつか死ぬことを忘れるな」)と同様に、イベントの趣旨も「死を思うことで、今を大切に生きる」ということのようです。
今の20代、30代の人たちは、東日本大震災を経験したり、コロナウイルスによる恐怖や閉塞感を体験しています。また、世界各地で起きる戦争も影響し、「大切な人が突然いなくなる」という現実を、身近に感じながら成長してきた世代といってもいいかもしれません。誰もが迎える「死」をゴールとするなら、そこまでの道のりをどのように歩んでいくのか。普通はあまり考えたくない現実ですが、あえてそこに向き合うことで、自分にとっての真の「ウェルビーイング」を見出していくのです。
イベントの内容は、「遺言やエンデイングノート」を書く、「入棺体験」(棺桶に入り横たわる)、「遺影を撮る」、僧侶による講演やディスカッションなど、盛りだくさんです。
いや、昔なら「そんなこと縁起でもない!」と、叱られそうなイベントかもしれませんが、さまざまな情報に触れ、体験することで、「生きていく自分」についてあらためて考えさせられる!!参加した30代の男性は「エンデイングノートを書くことで、家族との時間の大切さがわかった。仕事が大事と思っていたけど、これから家族、子どもたちとの時間を大切に過ごしたい」と、言っていました。
「死」を見つめることで、初めて「生」が見えてくる。「Deathフェス」という新しい切り口は、生きる力を呼び覚ますものなのかもしれません。
