F&Aレポート

「このオムライスに、付加価値をつけてください」 〜自分の付加価値をつくる

 価値には3つの種類があるといいます。「既存価値」「付加価値」「不要価値」です。

  • 「既存価値」 想定内の価値=ないと成立しないもの、合格ライン
  • 「付加価値」 想定外の価値=なくても成立するが、あることで喜びや感動を生むもの
  • 「不要価値」 なくても成立し、あっても嬉しくないもの

 ごく普通のオムライスだって、「付加価値」がつくことで、値段が2倍にも3倍にもなることがあります。たとえば、滅多に手に入らない特別な卵を使用しているとか、有名なスポーツ選手が小さい頃から食べていた勝負飯(オムライス)のレシピを、1日10食限定で再現するなど。

 モノやサービスは、目的や相手によって付加価値は異なり、魅力の伝え方が変わりますが、人も同じです。「人の付加価値化」=「自分の強みを見つけること」。仕事や人生を新たな視点でと捉え直すと、新しい一歩が踏み出せるかもしれません。(「このオムライスに、付加価値をつけてください」柿内尚文著

「付加価値」を考える

<問題1>「階段に付加価値をつけてください」
目の前に20段の階段があります。この階段を上り下りすることに「やりがい」を感じる階段に変身させてください。

<答え>階段を1段上がることで、消費するカロリーを書く。さらに、「居ながらにして筋トレ」「メタボ解消の近道」「その1歩が美と健康をつくる」など、やる気が出るメッセージを添える。

 階段を使う人からしたら無意識に階段を上るよりも、カロリーを消費していることを意識して上った方が、階段を上る価値を感じることができます。この表記があることで階段の新しい価値を提供することができる。それが付加価値です。

自分の「付加価値」をつくる

<問題2>次の言葉(文章)には明らかな間違いがあります。その間違いを指摘してください。
転職中のAさんの言葉です。「転職活動で何社も面接を受けているのに、どこにも通らない。面接に落ちてばかりの自分は価値がない人間だ」

<答え>「転職活動で何社も面接を受けているのに、どこにも通らない。面接に落ちてばかりの自分は価値がない人間だ

「転職活動で何社も面接を受けているのに、どこにも通らない。面接に落ちてばかりの自分は付加価値づくりが足りない人間だ」

どんな性格も視点を変えれば強みに変わる〜自分の「付加価値」を言語化する

 「自分には強みがない、むしろマイナスばかり。コミュニケーションをとるのが下手で、仕事もうまくいかない。営業成績もよくない。向いていない」。そんな悩みはよく聞きますが、性格を変えるのではなく、視点を変えてみてはどうでしょう。

「今の自分の性格を強みにするにはどうしたらいいか」という問いかけからスタートみましょう。たとえば、「おとなしい → 内省的」「優柔不断 → 熟考型」「仕事が遅い → 仕事が丁寧」「自分の意見をうまく言えない → 人の話をよく聞く」など。

 また、「他者視点」も借りてみましょう。自分の強みを「人に聞いてみる」ことで「自分の強み」=「自分の付加価値」に気づくことがあります。

自分への問いを変える

 たとえば、「どうして売れないのか?」ではなく、「どうしたら売れるか?」を問う。脳は、問いを与えられるとその正解を探そうとするのです。売れない理由を探すよりも、売れるポイントを探す付加価値が見つかります。(つづく)